白金台にあるイタリアン『三和』、カウンターに立つのは渡辺シェフとソムリエの詩季さん。
そう、中目黒にあるイタリアン「RODEO」を予約困難店へと押し上げたその二人である。2021年の10月に独立開業するやいなや、数ヶ月待ちとなるほど予約が殺到。息のあったコンビプレイはさすがで、新店とは思えぬ居心地の良さを作り上げております。当時から定評があったという肉料理も健在。さらに、近火の強火を駆使した炭焼きは、魚介や野菜にも施され、全てが絶品な仕上がり。
ちなみに、肉の選択肢は、牛、豚、鶏などバリエーション豊かだが、「骨付きラム」を選択。長時間の計算された火入れは流石の一言で、柔らかさと香ばしさを見事に同居させます。味わい自体も非常にクリアでミルキーなアタック、余韻にはラム独特の風味が広がります。ローズマリーで爽やかな風味をつけていることも見逃せない。
料理のラインナップはこちら。
「オリーブとドライトマトのマリネ」
「ミネストローネ」食べるミネストローネ。野菜の持つ素材の旨味とオリーブオイルの香りが絶妙。
「ニョッコフリット」中が空洞の揚げパン。軽やかながら温度があり、生ハムの脂を絶妙に溶かします。ちなみに、今はイタリアの生ハムが入れないのでアメリカ産。
「ヤリイカの炭火焼き」他にも共通するが、クリアな味わいが素材の力を引き出している証拠。ボッタルガをアクセントに。
「甘鯛のフリット」出汁にサフラン。アブルッツォ州の名産なんですって!食文化への造詣の深さも説得力に繋がる。
「茹でタン」これは絶品。超絶に柔らかく茹でられていて、それだけでも美味しさを確信できるが、イタリアンパセリとスパイスを使ったサルサヴェルデとの調和が素晴らしい。
「アニョロッティ」いわゆるラビオリのような詰め物入りパスタのことだが、ここで包まれるのはチーズ。1つ1つの個体がチーズフォンデュを想起させます。パスタ自体もタヤリンのように卵黄で作られていて、トリュフとの相性も疑う余地なし。これは美味い。
「レモンのグラニテ」
「季節野菜の炭火焼き」
パスタは9種類から選択。選ぶの無理です、、、全部食べたいもの。笑 絞りに絞った3種類がこれ。全部に共通するのは骨太パスタという感じ。しっかりとした小麦の食感と風味に、本来パスタってこういうものだよね、って気持ちになります。現地で食べたパスタの思い出が蘇えってくる。明太子のパスタは現地にもないけどね。笑
「フレッシュトマトのスパゲッティ」
「イカスミのスパゲティ」
「明太子スパゲティ」
ドルチェは「カタラーナ」で終了。
素材同士の和、作り手た食べ手の和、生産者と料理人の和、いろんな和を感じる素晴らしいイタリアンコースでございました。和をもって尊しとなす。ご馳走様でした。
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三和
03-5422-8050
東京都港区白金台5-13-14 白金台THE1000 B1F
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13264755/