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2022.12.03 夜

こんな「鮓ふじなが」見たことない!!@鮓 ふじなが

寿司

六本木・麻布・広尾

50000円〜

★★★★☆

『鮓ふじなが』のカウンターはいつでも劇場さながら、変態と称されるほど深掘りをした寿司と大将の繰り出す軽妙なトークにお客さんはたちまち心を掴まれる。同じ麻布十番での移転だったが、移転後は初訪問。贅沢な作りのコの字のカウンターは、どこからでも演者である大将を見られる設計。集大成、そんな言葉が頭に浮かぶ豪華な空間だ。

挨拶代わりにセッティングされる呑兵衛セットは変わらない。日本酒にも白ワインにもぴったりなラインナップばかりだ。いつも通り、握りとつまみは目まぐるしく攻守交代。そして、やっぱりスターターを務めるのは大トロの握りだ。函館の200キロの個体で、そのクオリティーは脂の品の良さと強さが証明します。それだけの相手だからか、シャリはかために炊き上げております。

「のどぐろの昆布締め」圧倒的なネタの強さ。昆布も塩も香ばしさも全力で来ます。

「茶碗蒸し」蜆出汁、鼈出汁、鰹出汁、鶏スープ、どれだけ旨味を重ねるんだ!中身は百合根と白子。

「鯵の昆布締め」

「せいこ蟹」内子、外子、蟹味噌の揃い踏み

「トロたく」キャビア乗せ

「雲丹」利尻。甘味が強い!

「四色丼」鮪、とこぶし、縞海老、いくら。海苔は粒子で参加。ここはフュージョンイノベーティブの店だったか?笑

「河豚」唐揚げと白子焼きのハッピーセット。

ここまででも十分に唯一無二の個性を見せてもらいましたが、今日のふじながはここからが凄い。もはや何屋かわからないほどの引き出しの多さに驚きます。誤解なきようにお伝えしておくと、貸切のみでの企画のようですよ。笑

あれ?ここはステーキ屋ですか?

島根の銘柄牛である万葉牛のヒレ肉のステーキが登場。柔らかくて旨味がたっぷりな肉が、ここが寿司屋であることを忘れさせます。逆に、濃厚な牡蠣のソースが寿司屋であることを思い出せます。

あれ?ここはイタリアンですか?

今度はボンゴレビアンコが登場。寿司屋で発する言葉じゃない。笑 だが、貝や烏賊の使い方はお手のものです。

あれ?ここは居酒屋ですか?

アジフライが登場。居酒屋や定食屋の定番だが、それを一流の寿司職人が作るとどうなるのか?ふわふわな鯵の脂がもうたまらんです。笑

あれ?ここは中華料理店ですか?

まさかの麻婆豆腐が登場。スタッフの方々はこういう賄いをいつも食べてるんだろうなー。笑

あれ?ここは日本料理店ですか?

最後は松茸のご飯。米を濃厚な鰹出汁と蜆出汁で炊き上げます。これは美味い。

鮓 ふじなが
03-6435-3522
東京都港区麻布十番1-5-18 カートブラン麻布十番 4F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13265370/

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