2022.10.29 夜 まるでオーセンティックなバー。その正体は、、、@酒肆 一村 居酒屋・定食 築地・湾岸・お台場 5000円〜9999円 ★★★★☆ 下町の情緒を残す門前仲町、ここにある面白いお店を紹介してまいりましょう。名前は『酒肆一村』、ビルの2階にある店には看板はない。重厚なビルからは店内をのぞくことができるが、うっすら見えるのはオーセンティックなバーの雰囲気。照明を落とした空間も然り、カウンターで蝶ネクタイで接客する姿はバーそのものです。 その雰囲気とは裏腹にメニューには下町らしい親しみのあるドリンクの名前が並ぶ。ホッピーやキンミヤなどがそうだが、名物に位置付けられるのは5種類のレモンサワーだ。基本となる名代をはじめ、塩味、甘味、辛味、苦味とそれぞれの味覚に訴えかけてまいります。ちなみに、これは辛口のレモンサワーで、唐辛子の辛味が食欲も一緒に刺激してまいります。 料理もバーのニュアンスがあるが、その数はもはやバーのレベルにない。居酒屋のような充実度を誇り、見る人を必ず悩ませることでしょう。どれも共通してお酒との相性がよく、そこにアジャストした工夫がある。 「どらまめ」お通しの1つめ。やっぱり居酒屋なら最初にこれからはじめなくっちゃ。 「ポテトサラダ」お通しの2つめ。通常メニューで人気の一品だが、お通しにて登場。粒マスタードのニュアンスがやはり食欲をそそる。 「銀杏」素揚げした銀杏。このサイズ感がバーっぽくていいですよね。 「鰆の漬け」漬けた味はもちろんだが、茗荷などの薬味がいいアクセント。酒飲みにアジャストしたアウトプットだ。 「ポーク焼売」これ必食メニューです。豚肉と野菜の旨味、口溶けの良さ、余韻に残る風味など、どれをとってもめちゃくちゃ美味い。 「スパイシーチキンバスケット」スパイスの正体はカレー系のスパイス。辛味と鶏のジューシーな脂がお酒と相性よし。 「カツサンド」バーの定番といえばこれですよね。こういうブリッジがめちゃくちゃ上手。主張しすぎない赤身のクリアな味わいから始まり、最後は豚の脂が強烈なインパクトを残す。お腹いっぱいでも食べられちゃう、まさにバーメニューにぴったりな一品。 そうそう、最後に知ったのだが、どうやら同じく門前仲町にある人気居酒屋の「沿露目」の姉妹店なんだとか。料理のレベルの高さに納得。”居酒屋以上、バー未満”を標榜しているそうだが、間違いなく”居酒屋以上、バー以上”のお店でした。ご馳走様です。 — 酒肆 一村03-5875-9963東京都江東区深川2-1-2 深川岡野ビル 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13203036/