2022.09.07 昼 センスとこだわりの両刀蕎麦。@そばきり すずき そば 西東京市周辺 1000円〜2999円 ★★★★☆ 蕎麦の名店『そばきり すずき』、西武池袋線の保谷駅にございます。 住宅街の中に忽然と登場するが、それもそのはず、ご主人のお父様が所有していたマンションのガレージを改造して作ったのだそうだ。 第一印象はセンスの良さ。花器やら、観葉植物やら、間接照明やら、調度品の一つ一つにセンスを感じます。世界観を作り上げるセンスは、当然料理にも反映されます。さっそくいただいてみましょう。 ランチは1500円のコース一択。 営業時間は、11時半から1回転のみ。ちなみに、この日はたったの4人しか蕎麦を食べれていない。ご主人は決して仕事をさぼりたいのではなく、その逆で、すべて手挽きのために一日の蕎麦の量が限られてしまうのだとか。センスとこだわりの両刀だなんて、もう食べる前から味の良さが確信できます。 まずは前菜。胡瓜の漬物、胡麻豆腐、切り干し大根の3つ。酸味、甘味、塩味とバランスよく味覚を刺激します。味のニュアンスからも昼酒のモチベーションが上がってまいります。そして、蕎麦がき。もっちりした食感から蕎麦の品のいい香りが立ち、口の中ではふんわりと余韻が広がります。すりたての山葵とも絶妙にマッチ。これは美味い。 そして、噂のお蕎麦。かなり濃厚なつけ汁で、甘味がしっかりで鰹がほのかに香る。蕎麦をこれにちょこんとつければ、当然のようにアタックはつけ汁が担う。ところが、咀嚼の先には蕎麦の風味が一気に広がり、余韻にはそれだけが残る。この蕎麦はレベルが高い。 辛味大根や七味が味変に用意されるが、これほど強力な薬味でなければ対抗できないのです。それほどの蕎麦の風味が豊かなものに仕上がっております。 余計なお世話すぎますが、1500円で4人って、採算は大丈夫なのでしょうか?こちらにはありがたすぎる話ですが、その金額にはあまりある価値を提供いただきました。ご馳走様です。 — そばきり すずき03-5387-2010東京都練馬区南大泉4-43-32https://tabelog.com/tokyo/A1328/A132801/13017457/