名店の遺伝子を持つ、麻布十番の焼鳥店。@焼酉 川島

麻布十番の焼鳥店『焼酉 川島』へ。

大将の川島氏のご出身は外苑前の「焼鳥今井」。その今井さんから弟子が独立したと聞いていましたが、ようやくの訪問となりました。大将自ら推薦してくるのは、よほど信頼の強いスタッフの一人だったのでしょう。川島氏はやや武骨な風貌で直球の焼鳥を焼くかと思いきや、やはりそこは今井の卒業生。ユニークなアプローチが随所に見られます。

最大の特徴は、洋のアプローチを多用するところ。例えば、バルサミコ酢で、串なら「砂肝」で使われ、

一品料理なら「ブラウンマッシュルーム」で使われる。むせるほどの酸味の香りだが、これが癖になるから不思議。後者だと、なぜか風味の先にトリュフのような香りを感じるのだ。

そのイメージのままで、続く「ちょうちん」は本当のトリュフで食べさせます。意識的な設計なのかもしれません。

また、アテ的な部分にも洋が入り込む。「レバーパテ」はブルーベリージャムと一緒に食べさせたり、

カリカリの「カチョカバロ」でお酒を飲ませてくれたり。

そして、洋ではないですが、今井名物でもあるパクチー入りの「つくね」も登場。豊かな創作性は今井で学んだのでしょう。

肝心の串はどうか。ストップ制を敷いているが、ポーションが小さめなのでいつまでも食べられそう。比内地鶏、名古屋コーチン、黒さつま鶏などの銘柄鶏を駆使するが、それぞれの魅力をきっちり引き出す。味付けもしっかり目ではあるが、きっちり肉の旨味を伝えてくれます。〆はとろとろの親子丼がオススメです。ご馳走様でした！

ラインナップはこちら。

「松茸のお吸い物」

「胸肉の刺身と腿肉のたたき」

「せせり」名古屋コーチン

「胸肉」長期肥育の黒さつま鶏。柚子胡椒で。

「レバー」名古屋コーチン

「新銀杏」

「腹皮」比内地鶏

「赤身」黒さつま鶏

「つなぎ」はつの根元の部分

「そぼろ丼」

「親子丼」

「鶏スープ」

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焼酉 川島
03-6435-3929
東京都港区麻布十番3-5-4 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13234352/