2022.08.19 昼 東十条に通を唸らせる蕎麦屋がある。@ 一東菴 そば 大塚・巣鴨・駒込・赤羽 1000円〜2999円 ★★★★☆ 東十条に通を唸らせる蕎麦屋がある。 名前は『一東庵』、一月生まれのご主人が東十条にオープンさせたことが由来らしい。創業は2011年、あっというま人気蕎麦店に仲間入りして現在に至る。その秘訣は”こだわり”に他ならない。日本全国の蕎麦農家を訪ね歩き、その個性を身を持って体験しているそう。その経験が成す技なのでしょう、蕎麦の状態によって、挽き方や打ち方を使い分けるそうだ。もう蕎麦の実と会話ができるレベルに境地に達しているのだ。 蕎麦前にも定評がある。この日は午後の仕事が詰まっていたので、天婦羅だけにしたのだが、これがまた絶品。蕎麦だけでなく1つ1つの食材にリスペクトがあるのでしょう。 ジューシーな茄子、シャキシャキな蓮根や山芋と全てにポジティブな枕詞を付けたくなるほど。ちなみに、南瓜は甘々で、ジャガイモはほくほくだ。ゴーヤもその生命力がほとばしる。中身の蒸し料理として捉えている証拠だ。油を感じさせずに、ただただ素材の旨味を引き出すことに成功している。これならきっと天婦羅屋でも成功しているだろう。 蕎麦は二種を食べ比べ。 1つは、千葉県産の夏そば。十割に近いアウトプットなのでしょう、風味の豊さにため息が出るほど。星の存在も確認できるし、一定のざらつきが風味を感じるエッセンスとして光っております。きっと細麺によって表面積を増えることも、一翼を担っているのでしょう。 もう1つは長崎の五島の蕎麦。一転、繋ぎの存在を感じさせる喉越しの良さが特徴。説明が漏れていたが、出汁はキリリと切れ味のあるもの。どちらの蕎麦とも相性が抜群です。 蕎麦湯はミトミえもん好みのどろっとしたタイプ。粉っぽさが絶品の出汁に吸着して、絶品のスープを作り上げております。 次回はゆっくり蕎麦前から堪能させていただきます。ご馳走様でした! — 一東菴03-6903-3833東京都北区東十条2-16-10https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13143622/