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2022.08.11 夜

凄すぎる、、、至極のワインペアリング。@福星

中華料理

神戸市

10000円〜29999円

★★★★★

ワインに合わせて料理を作るのか、料理に合わせてワインを選ぶのか。

神戸の元町にある中華料理店『福星(fuxing)』のワインペアリングに驚くこと必至。ペアリングとはなかなか便利な言葉で、言ったもん勝ちなところもあり、本当の意味でのペアリングを提供している店は多くはない。だが、福星の平井シェフは本物だ。そもそも、9席のカウンターとテーブル席をワンオペでこなすことに驚くが、逆に一人だからこそ到達できる境地なのだろう。

同店はワインを飲めない人はお断りなのだが、これは決して売上重視でのルールではない。ワインなしではシェフの料理の魅力の半分も理解できないほど、ワインと料理のマッチング率が高いのだ。まぁ、料理単体で言ってもかなりのレベルにはございますが。笑

料理全体の印象は、ヌーベルシノワでもなく日式中華でも町中華でもない、シンプルで素材に忠実な素材リスペクト型。純粋な食材の味わいに寄り添うようにワインを選んでいきます。さらに、醬やソースによる五味もまたワインとのブリッジを作ります。シェフが醬とワインを合わせる店を作りたいなんて言うが、シェフプロデュースなら間違いなく流行ることでしょう。笑

一番驚いたのは「無花果」の料理とのペアリング。豚のミンチと赤パプリカ、発酵ささげの酸豆角の酸味。さらに重ねた辛味が堪らない一品。これに合わせたのがサンセールのワイン。まるでティーペアリングのように渋みの部分でワインとマリアージュする。本当に天才だ。個人的には紹興酒が得意ではないのだが、シェフの腕にかかればこれも絶品なものに。単体では苦手なものまで飲ましてしまうとは、もはやシェフはペアリングの魔術師だ。次回は食事のワインと相性について語っていきたい。再訪、確実です。

その他の料理にラインナップはこちら。

「海老パン」フランスパンの上に明石浦の海老のすり身、さらに海老醬。音と香ばしさが食欲をそそる。

「蕨そうめん」もっちり食感の麺。黒酢と唐辛子で調味しており、酸味と辛味が交互に。この個性が相性の良いワインを期待させる。

「焼豚」味も脂も絶品。ソースはアチャールのような雰囲気に。そうめん南瓜の食感に驚き。

「手羽先」干し貝柱のスープに冬瓜と但馬地鶏の手羽先。柔らかくなった鶏の旨味に驚き。塩のみの調味と言うから二倍驚き。

「鱧」フリットにした鱧を雲白仕立てで。醤油とスパイス感が絶妙。センス抜群。

「烏賊」包丁を細かく入れた剣先烏賊と苦瓜の豆豉炒め

「ホロホロ鳥」もも、むね、ささみと一匹を。

貸切のみの特別メニュー!

「炒飯」スイートコーンとザーサイの炒飯。ジャスミンライスというのが面白い、パラパラになるは必然。塩気はザーサイのみ。さらに、塩味が行き過ぎないようにコーンの甘さを重ねます。

「酸辣湯麺」

福星
078-958-6533
兵庫県神戸市中央区下山手通4-12-8 フォルム下山手 1F
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28048384/

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