2022.07.27 夜 池袋にある中国西北地方への入り口。@沙漠之月 中華料理 池袋~高田馬場・早稲田 3000円〜4999円 ★★★★☆ 中華料理の新潮流「ガチ中華」をご存知でしょうか? 町中華をもじった造語だが、言葉の通り”ガチ”な中華料理の事で、本場に行かずとも現地の味を楽しめるお店のこと。ディープなスポットで展開していることが多く、その雰囲気がさらに異国情緒を倍増させてくれます。四川や広東とメジャーなエリアの料理ではなく、地方料理を提供している場合も多い。今回ご紹介する池袋も『沙漠之月』も例外なく、ガチ中華の傾向を見事に捉えております。笑 店は東池袋の雑居ビルの三階、当然のようにエレベーターなど存在しない。扉を開けると、中華料理屋さんというより、スナックといった方がしっくりくるような空間が広がる。 壁に沙漠の絵が飾られるが、一人で狭小の厨房を切り盛りする女性店主の故郷の西北エリアの写真なんだとか。水気のない内陸部だけに小麦粉の栽培が盛んで麺料理などが発展。そんな麺料理を含めたガチ中華と店主のマシンガントークが店の名物でございます。 まずはおつまみから。面白いのは、ほとんどの食材は冷蔵庫から市販のものが登場する点。つまり、ここの味を決定づけるのは間違いなく調味料なのだ。現地由来の調味料たちは日本人にアジャストしようとしない、まさに”ガチ”な調味料達。これが癖になるのだ。砂肝料理なんて毎食つまみに登場してほしいほど辛味とクミンの香が最高です。青椒肉絲がちょっと面白く、ここではピーマンではなく万願寺唐辛子が使われる。これがめちゃくちゃ辛くて、もはや辛味が主役の料理になっております。これも本場のアプローチなのでしょう。 「小葱拌豆腐」胡麻油の風味の冷奴 「紅油砂肝」砂肝の辣油和え 「青椒肉絲」 「紅焼排骨」あばら肉の醤油煮 そして、ご紹介していきたい麺料理を2つ。1つは西安名物である「油溌面(ヨーポーミェン)」、茹でた麺に熱した油をぶっかける料理。シンプルなのだが、油と塩気だけで最高にうまい料理に仕上がります。 もう1つは「担担麺」、中国では汁無しが基本です。ひき肉から辛味と旨味が延々と溢れ続けます。 きっと全てが家庭料理なのだろうが、いちいち美味い。ガチ中華、最高!! — 沙漠之月080-6634-9898東京都豊島区東池袋2-63-15 3Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13144580/