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2022.07.22 昼

ブルペンが挑戦するのは新しい職人育成システム@ブルペン

寿司

東急沿線

10000円〜29999円

話題の新店、立ち食い寿司の『ブルペン』へ潜入。

ブルペンといえば、野球場で投手がウォーミングアップをする場所のこと。屋号がそのコンセプトを見事に表現しております。同店は若手を抜擢していくことでも有名な「鮨りんだ」や「らんまる」のグループに属し、その育成システムに組み込まれております。マウンドに立つ前に、若手が活躍する場所を用意しているのです。

これが立ち食いだということがめちゃくちゃ上手い。立ち食いであり、金額もリーズナブルとあれば、シンプルに職人を応援したくなるというもの。こうして、いつか真っ新なマウンドに立つときにはすでにファンができているという寸法です。素晴らしい、拍手。

もちろん若手育成だからって妥協があるわけではない。

コースは、それを象徴するかのように鮪からスタート。しかも、このトロのはがしは名店ばかりに鮪を卸すやま幸さんのもの。そう、実力店として認知される「鮨りんだ」や「らんまる」と同じ仕入れを使っているのです。さらには、独自性も重じているようで、ブルペンだけの仕入れルートも開拓しているようです。あらゆる角度で成長を促しているのでしょう。結果、仕入れも職人ももはや立ち食い寿司のレベルではないです。

コースは4千円と7千円のいずれか。追加のつまみや握りが加算される仕組み。最初の鮪のシャリのみ柔らかさが気になったものの、後半は安定感が増してきます。

赤酢ながら酸は思ったよりもマイルドな調和型。若手ならではなのか、いわゆる”映え”のアウトプットもあり、お客さん達への接客もとてもポジティブなもの。繰り返しになりますが、前提を立ち食い寿司とするなら全てのおいて破格のレベル感でございます。

その他、コースはこちら。

「伊佐木」いきなり写真忘れ。笑

「鯵」

「白烏賊」雲丹をたっぷり乗せて

「のどぐろ」海苔巻きで。

「帆立」

「車海老」

「太刀魚」海苔巻きで。

「トロたく」

「穴子」

「玉子」

これ以外に、牽制球と隠し球あり。野球用語が徹底されてます。笑 牽制球は、投球と投球の間、つまりつまみのこと。

蛸、鰹、イナダの竜田揚げと3球いただきました。

鰹では、オーナーの出身のみかんジュースをソースに。

そして、隠し球に持っていた鮪の頰肉の手巻き寿司を。

ここが本番前のブルペンだとするなら、もしかしたら我々食べ手にとっても同じことが言えそう。いきなり高級寿司でデビューするのではなく、ブルペンで肩慣らしするのもありかもしれません。握り手にとっても、食べ手にとっても、利害が一致するお店だ。ちなみに、今回投球練習していたのは「たける」さん。きっとどこかのスタジアムで再会するのでしょう。その日を楽しみにしております。ご馳走様でした。

ブルペン
03-6426-7970
東京都品川区荏原4-6-1
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13263649/

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