2022.07.17 夜 静かな伝説。御前高辻でひっそり41年。@魚津屋 日本料理 京都市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 京都に玄人好みの伝説の店がある。 名前は『魚津屋』、御前通りと高辻通りの交差する場所で1代41年も営業を続けている老舗だ。ご夫婦だけでひっそりと切り盛りしており、長い歴史の中で数々の伝説が生まれております。まず、お客様のレベルがすごい。日本有数の経営者から文化人、芸能人に料理人など、会話に登場する面々は大物ばかり。例えば、看板の文字を書いたのが、かの白洲次郎の妻白洲正子というのだから驚きです。 伝説とされる理由はもう1つ。 花山椒鍋の発祥だということ。京都では和久傳、東京では幸村などの花山椒鍋が有名だが、そのルーツを辿ればここ魚津屋にたどり着く。他にもホワイトとグリーンのアスパラを並べるのも魚津屋から始まったんだとか。季節違いでどちらも楽しめなかったが、伝説的な料理を生み出す男の料理を食べられた、これだけでも貴重な経験だ。 今回の主役となったのは鱧。 鱧は梅と合わせ、 焼きで楽しみ、 鱧そうめんを堪能。 ちなみに、鱧そうめんの発祥もここ京都でございます。 続いて、鱧しゃぶをトマトベースや 出汁ベースで食べ比べしてみたり。 身と白子を食べ比べしてみたり。 創作性の高さの一旦は確実に味わうことができました。ご主人に経歴を聞けば、ホテルや海外などを転々としたという。いわゆる名店での修行経験がなく、かえってそれが名作を生み出すことにつながったのかもしれません。 その他の料理のラインナップはこちら。どれを食べても美味しい。。。しかも、その全てがお酒との相性がよく、お猪口を持つ手が止まることがありません。また、酒の肴は料理ばかりでなく、ご夫婦のマシンガントークが肴に。タイトルに静かな伝説と書きましたが、ある意味賑やかな伝説でございました。ご馳走様です。 「枝豆の白和え」 「鮑と肝と雲丹」 「蛤」 「山科唐辛子と木胡椒の佃煮」 「干物の炙り」豆アジ、鱚、平子いわし 「白海老の天婦羅」 「生ばちこ」 「じゃこご飯」 「水菓子」マンゴー — 魚津屋075-312-2538京都府京都市中京区壬生東檜町8https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260401/26000319/