2022.05.28 昼 西麻布の名店、渋谷で復活。@末冨 日本料理 渋谷・恵比寿・代官山 30000円〜49999円 ★★★★★ 2018年3月、惜しまれつつも閉店した『霞町すゑとみ』。人気絶頂の中で、その場所を弟子に譲ったことに食通達が驚き悲しんだものです。その西麻布の名店が名前をご自身の名前『末富』に変えて、渋谷で復活を遂げております。まずは馴染みのお客様への恩返しにと、住所や電話番号は全て非公開。にも関わらず、当面は予約が満席状態。いかに、この復活を心待ちにした人達が多かったのか、それが伝わってまいります。 もちろんあのスペシャリテも復活。 そう、霞町すゑとみの名物だった「焼きすっぽん」でございます。シンプルに器に盛られた鼈の肉。鼈のタレで作ったという照り焼きによる風味がアタックにあったかと思えば、その後を力強い鼈の旨味がガツンと広がっていきます。 末富さんの料理は素材リスペクトな優しい味わいが中心だが、この鼈だけは別。咀嚼のたびに旨味がほとばしります。酢橘を少し垂らせば、濃厚な味わいと調和して、また違った表情を見せてくれます。末富の復活は、イコール焼きすっぽんの復活でもあるのだ! その他の料理のラインナップはこちら。 「先付」鮑の肝ソースの上に鮑と雲丹、そしてたたきオクラを重ねます。鮑の火入れのしっとり具合に驚き。 「御碗」柔らかくクリアで淡い旨味の出汁の中には、鱧とうすい豆豆腐。 「御造り」ミルガイと鰈 「お凌ぎ」浅利の飯蒸し。ぷりぷりした食感の浅利は噛むほどに旨味がほとばしる。その旨味が餅米をコーティングしていきます。 「揚げ物」琵琶湖産の稚鮎。蒸し料理かと思うほど鮎はほくほくな火入れ。これに合わせるは蓼酢と甘酢でのばした餡。 「空豆饅頭」これも感動した一品の1つ。その姿はシンプルで飾り気がないが、かえって繊細で優しい味わいが高尚ですらあります。 「堀田トマト」 「毛蟹と賀茂茄子の炊き合わせ」 「蓴菜のしゃぶしゃぶ」そのアプローチに脱帽。トリガイをしゃぶしゃぶして新玉ポン酢で。 「食事」明太子、牛の時雨煮、雑魚 「新生姜ご飯」 — 末冨東京都渋谷区https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13259485/