2022.01.19 夜 渋谷で70年。街の発展を見守る老舗焼鳥店。@渋谷 森本 焼鳥・焼きとん 渋谷・恵比寿・代官山 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 渋谷マークシティの側道で70年以上も営業する焼鳥店がある。 名前は『渋谷森本』、創業は1948年まで遡ります。マークシティの側道なんて紹介したが、むしろ渋谷における大先輩。発展し続ける街をずっと見守ってきたのです。予約は不可ながら、常に満席で待ちが出ることもしばしば。アラカルトで注文する人の姿も多いが、迷える羊向けにコースの用意もございます。 現在は三代目が店を切り盛りするが、初代の時代から愛され続けるのが「つくね」。このつくねは歴史そのものが形作っているのです。戦後間もなくは鶏の肉質は固かったそうで、それを解決するためにつくねにしたんだとか。ジューシーな印象があるがその正体は玉ねぎ。十分な塩気と柚子の風味が特徴です。 印象的だったのは「ゴンボ」。いわゆるぼんじりのことだが、ジューシーという言葉をそのまま形にしたような脂たっぷりの部位。皮っぽい部分は口や舌に脂の旨味がへばりつくかのようです。塩もばっちり効かせます。「ひな皮」も脂たっぷりで、さらに食感もあるのでその旨味の滞在時間が長くなります。 串の組み合わせがユニークなのも森本らしさ。例えば、相鴨。合鴨ではなく「相鴨」です。鴨筋肉質な部分から始まり、ジューシーな椎茸、脂たっぷりの部位、ピーマン、赤身などと一串に乗り合ってるようです。ね、相鴨でしょ? 「ささみ」には茗荷が挟まれ、 椎茸にはピーマンが挟まれ、 うずらの卵には銀杏が挟まれております。 もう1つの特徴は鶏串だけでなく鰻串もあること。昔は渋谷川で鰻がとれたのでしょうか。「うなぎ太巻き」なるメニューは、ふわふわ、あつあつ、パリパリに仕上がっております。メニューは串だけながら、そのバリエーションが豊富でございます。ご馳走様でした。 その他のAコース(3950円)の串達。 「砂肝」 「血肝」 「はつ」 — 渋谷 森本03-3464-5233東京都渋谷区道玄坂2-7-4 浜之上ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001787/