2022.01.12 夜 蛇口が可愛い!!創業100年超えのおでん処。@浅草おでん大多福 鍋・おでん 上野・浅草・日暮里 5000円〜9999円 ★★★☆☆ 寒くなると食べたくなる冬の風物詩、それはおでんでございます。 江戸の時代から変わらぬ庶民のソウルフード。江戸文化の色を強く残す浅草でこれをいただきます。創業大正4年(1915年)の老舗おでん処『大多福 』、何とも縁起の良さそうなお店を訪ねております。行灯で作られた雰囲気のある小道を抜けると、和モダンな建屋が。 店内には旧店舗の模型が飾られるなど、歴史の深さを実感できます。それでいて、おでんをあしらったトイレの蛇口などの遊び心も。 まるでおでんのテーマパークだ! 関東風の出汁といえば濃口醤油が定番だが、大多福は関西風の薄口醤油ベース。あっさりしつつも塩分濃度はしっかり感じられ、また種の旨味達が溶け出して絶品のつゆを作り上げております。これだけで熱燗一杯やれそうだ。 一皿目。厚揚げ、もち袋、シューマイ巻き、玉子、揚げぼうる。 シューマイ巻きはお気に入りの1つ。文字通りシューマイを魚のすり身で包んだ一品で、煮物らしく中身がしっとり。その口当たりはシューマイでもすり身でもない新食感。もち袋の中身は、餅、椎茸、長葱。椎茸の旨味成分がもっちりした餅と融合しております。 二皿目。さえずり、海老ばくだん、ねぎま、キャベツ巻き。 さえずりは鯨の舌の部分。鯨がおでん種なのは関西の文化ですが、出汁といい関西由来のお店なのでしょうか。結構な独特な風味だが、この脂がとにかく癖になる。辛子との相性が抜群にいい。海老ばくだんの中身にはぶつ切りの海老。その存在感が大きさに比例しております。ねぎまは鶏肉ではなく鮪の”ま”。キャベツ巻きはロールキャベツではなく、やっパリキャベツ巻き。野菜の旨味が主役で、出汁の風味をしっかりと吸収しております。 まだまだ気になるネタはたくさん。冬はまだまだ終わらない。次はまた違うおでん種達との出会いを楽しませてもらいます。ご馳走様でした。 — 浅草おでん大多福03-3871-2521東京都台東区千束1-6-2 NS言問ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003741/