「おいしい」を、
すべての人に。

検索

2021.09.25 昼

全速力で階段を上る名店、北九州にあり。@御料理 まつ山

日本料理

北九州市

10000円〜29999円

★★★★★

北九州の名店『御料理まつ山』、ここは全速力で階段を上る名店だ。

まずは、大将のキャリアからご紹介していきましょう。松山相三氏は1981年生まれ、なんと料理の道を志したのは25歳のときだったそうだ。その5年後には御料理まつ山を開業、そして、その3年後にはミシュランの1つ星を獲得しております。全速力という言葉がふさわしい、圧倒的なスピード感でスターダムを駆け上がっております。

その理由は何か?

いわゆる映えの料理というわけではなく、九州が誇る豊かな旬の食材を丁寧に提供している印象。きっと全速力で階段を上りつつも、実直に料理1つ1つ、お客様一人一人に向き合ってきたのでしょう。

飾らぬフラットな人柄がそれを証明していおります。料理についても然り、素材をリスペクトする味付けは好感度が高い。その中でもちょっと演出や器などで、品よくエンターテイメントが隠されているのも楽しい。

兎にも角にも、料理をご覧ください!

「赤雲丹と新牛蒡」萩の赤雲丹と小倉のワカメと新牛蒡の組み合わせ。いい意味で土臭い風味が秀逸で、一定の塩気がスターターとしての役割を果たします。素材の味リスペクト型の店だと確信した一品。

「栗ご飯」お凌ぎとして提供。焼き栗を入れて炊いたというおこわ、一定の香ばしさを纏った栗ご飯。正直栗ご飯のパサついた感覚が得意ではないが、そう言ったストレスはゼロ。空腹を防ぐお凌ぎの役割を果たしつつ、適度な塩気がお酒との相性も作り出します。これ、美味いっす。

「椀物」アラと胡麻豆腐、そして茄子のお椀。荒節と本枯節でとったという出汁も秀逸。

「刺身」アラ。わさびと塩こぶ、紅葉おろしとポン酢とバリエーションで高級魚を楽しませます。素材自体がおいしいので、何をつけても美味。

「八寸」中秋の名月は芋名月。鳴門金時を月に、黒豆を雲に見立て、器と合わせて季節をセンスよく表現。

「伊勢海老」2キロオーバーの巨大伊勢海老。捌きたての伊勢海老を石焼き。自身の濃厚な味噌と香ばしさが味付けを決定づけます。自焼きの演出も吉。

「渡り蟹」豊前産。オクラとキャビアと穂紫蘇と。全体の中では口直し的な役割も。

「炊き合わせ」九州の野菜ばかりの構成。九州の豊かさのプレゼンテーションにもつながります。

「食事」派手な炊き込みご飯もいいけど、こういうシンプルなの好きです。福岡らしい自家製の明太子など最高です。唐墨やジャコも自家製なんだとか。一番のお気に入りは目光。これが驚くほど美味なのだ!味噌汁は伊勢海老を再利用するサステナブルなアプローチ。もはやビスクと呼んだ方がいいほど濃厚です。

「抹茶のアイス」

御料理 まつ山
093-642-2278
福岡県北九州市八幡西区藤田2-1-10
https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400404/40028665/

エリア

ジャンル

価格帯

評価

月別アーカイブ