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2021.06.21 夜

鬼が生涯を通じて作り上げた醤油らぁめん@支那そばや 本店

ラーメン・つけめん

横浜市

1000円〜2999円

★★★★☆

麺は男、スープは女。これはラーメンの鬼と呼ばれた故佐野実の言葉。ご存知、戸塚にある『支那そばや』の創業者でございます。我々の世代ですと、ガチンコラーメン道でお馴染みですね。ミトミえもんは当時「うわぁ、この人怖ぇぇぇ」なんて思ったものです。同時に、きっとこれだけ本気なら、本当に美味しいラーメンを作るんだろうと確信したものです。番組を通じて名言を数々残されましたが、お店の外にはそんな言葉の1つが残されております。きっとどっちが大切かではなくどっちも大切、それぞれのクオリティーと二つの相性が重要なのだ、なんてところでしょう。

時が流れること20年余り、、、

数多く輩出したお弟子さん達のお店へ訪問経験はありますが実は今回が初訪問。残念ながら佐野氏本人によるものではないですが、きっとその遺伝子は継承されているのでしょう。平日でも外に作られる行列を見れば明らかだし、ピカピカに光る清潔さな厨房は厳しい佐野氏らしさを感じさせます。

鬼が生涯を通じて作り上げた醤油らぁめん

まずはスープを一口。アタックはしっかりと蓋をした鶏油の仕事で、ラーメンらしいインパクトを提供してくれます。同時に塩気の存在も感じますが、これが適度なものでジャンクなところには到達しない。鶏や節の品のいい出汁もその一助になっているのでしょう。余韻にはこれらの旨みが広がってまいります。攻撃的なニュアンスが1ミリも存在しません。この女、めちゃくちゃいい女です。笑

男も負けてない。麺が抜群に美味いのだ。麺線の美しいイケメンなシルエットで、しなやかな細めなストレート麺はもちろん自家製麺。つるりとした口当たりは唇から喉越しまでの良さが感じられます。彼らが通過した後には小麦の豊潤な香りが広がります。そして、注目の二人の相性ですが、スープが麺をしっかりと握手し、それぞれの風味が闘うのではなく調和しております。なんて仲のいいカップルなのでしょう。

トッピングは、普通のチャーシューをアップグレードした銘柄豚の金華豚のチャーシューを。金額にして700円差もうなずけるレベルの高さ!厚みからして違うし、それに比例するように旨みが飛び出してきます。口というサイズの器では旨みが閉じ込めきれません。

さすがはラーメンの鬼。死してなお最高のラーメンを届け続けます。ラーメンの鬼よ、永遠に。

支那そばや 本店
045-827-3739
神奈川県横浜市戸塚区戸塚町4081-1
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140305/14014445/

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