2021.06.19 夜 リーズナブルな酒飲み懐石@馳走菴 ひじり 日本料理 名古屋市 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 今回は名古屋の日本料理店『馳走菴ひじり』にお邪魔した。地図上の目印は名古屋高速都心環状線と名古屋高速1号楠線が交わる東片端JCT。大将のお名前は佐藤聖仁(せいじ)氏。おそらく店名の由来は、お名前のアナグラムなのでしょう。 料理の方向性は京料理に軸を置き、先付から食事までの懐石料理になっております。屋号を冠した馳走菴コースで、9000円というリーズナブルな価格設定が魅力。八寸などにあっては味付けがしっかりとしているので、酒飲みにはさらに重宝されるお店なのでしょう。カウンターには常連の姿も多く、地元で愛されていることが伝わってまいります。当日の飛び込みのような予約を快く受けてくださり、ありがとうございました。ご馳走様です。 料理のラインナップはこちら。 「先付」かなり甘めな味付けな新玉葱のムース。フライドオニオンとともに。 「向付」インド鮪の中トロ、鰈、牡丹海老、赤貝。マグロが美味い、コスパの良さの象徴のよう。その中でもキャビアが全体に一定の華やかさを与える。 「椀物」鱧と冬瓜の椀。時間が経過してしまったのか冬瓜や酢橘から多少のえぐみが。 「季節外れの一品」この時期にセコガニ!?季節外れの一品を拾えるのは市場の優位なポジションにあるのでしょうか。厚揚げは豆腐感を強く残し、餡掛けの焦げた風味や生姜のアクセントもいい。この時期、この値段でセコガニが食べられるとは。 「八寸」小松菜とお揚げの和物、オクラと蓴菜の酢の物、サザエ、自家製のらっきょうなど。お気に入りは丸茄子とふわふわな火入れの甘鯛の若狭焼きあたり。冒頭で紹介したように酒のあてとして優秀な子達でございます。 「煮物」イワシのオイル煮。テイストが変わってきましたが、酒を進めるという意味ではブレがない。 「焼物」地元の肉と魚がコースのメインを務める。肉は知多牛のシャトーブリアンで、その大きさがボリューム的な満足度あげます。 魚は郡上の鮎で、単体では味が少々足りないが山椒に強いソースで引っ張っていきます。これも工夫の1つなのでしょう。 「食事」最後を締めるのはそば。9割の手打ちだそうで、一定の弾力が感じられます。つけつゆは強力な辛口の鰹出汁になっております。 「水菓子」メロンとカボスのソルベですっきり。 — 馳走菴 ひじり052-963-0073愛知県名古屋市東区東片端町24 ハセガワビル 1Fhttps://tabelog.com/aichi/A2301/A230109/23001697/