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2021.05.12 昼

広島の名フレンチ。100の秘密に迫る!!@フレンチレストラン ソン・スクレ

フレンチ

広島市

10000円〜29999円

★★★★☆

誰が言ったか、広島はグルメ不毛地帯。結論から言いましょう、これは大きな間違いです。ただ単にグルメサイトに見つかっていないだけで、面白いレストランは至るところに隠れております。今回はご紹介するのもその1つ、フレンチレストラン『Cent secrets(ソン スクレ)』でございます。

屋号はフランス語で”100の秘密”という意味。隠れた名店にふさわしいネーミングではありませんか。創業6年目を迎える隠れ家フレンチ、非日常空間へと続く扉を開けてみましょう。

スターターを務めるのは、オーラサーモンと金目鯛のタルタル。塩漬けのいくらを重ねるなど、その塩気の強さはスターターにぴったり。シャンパンとの相性の良さなどを想像させます。

今回はランチにつきティーペアリングをお願いしましたが、これもまたレベルが高い。ちなみに、最初のお皿に合わせたのは八女のほうじ茶。水出しらしい香りや味わいの強さがいい意味で塩気を流しております。

二品目も同じ印象。フランスブルゴーニュ産ホワイトアスパラガスと渡り蟹。牛のコンソメの旨味やキャビアの塩気がしっかりと機能しております。

続くフォアグラの料理がまた可愛い。フレッシュな苺の横に並ぶのが、白味噌でマリネしてカカオでコーティングしたフォアグラのテリーヌ。これに合わせるペアリングはローズヒップティー。世界観の作り方がお上手で。こんなのデートだったら喜ばれること間違いなしじゃないですか。

今度は挑戦的なタルトが二種。1つは牡丹海老とアボカド、もう1つは赤ムツとトマトの組み合わせ。和と洋のエッセンスが上手に組み合わされており、非常にバランスのいい料理になっております。両方ともタルトのバターの風味が秀逸で、これが調味料としてきっちり料理に参加しております。

和のエッセンスといえば、ブルターニュ産ブルーオマールを主役にしたサラダも同様。豊潤なハーブの下には味噌で作ったロワイヤル。これら全てがブルーオマールに好影響を与えております。

「青森県産ムール貝のビスク」、これは旨味も強いが少々塩のあたりが強いか。きっとワインをペアリングしていれば印象は違うのでしょう。

魚のメインは、萩産甘鯛のうろこ焼き。ほうれん草とトマトのソース。ブラックオリーブと合わせて。

肉のメインは、ブレス産の鳩。20時間もに煮込んだという玉葱のソースの甘味が絶品。甘さがすこぶる目立っております。

本当のメインディッシュはここから。中国地方が誇る和牛である、万葉牛のイチボのローストの登場です。ローストする際に松毬で香を付け加えております。火入れも抜群でカリカリとした食感そのものが調味料になっております。咀嚼のたびにあふれる旨味、脂なんだけど脂ではない、旨味だけが通り過ぎていくような感覚。谷口さんという生産者さんによるものだそうだが、人間と同じ扱いで育ててるんだとか。心は味に通ずるということか。

デザートも華やかなアウトプットが二種。
「クレームダンジュ」

「ムースショコラ」

100の秘密のうち、いくつかは理解できたかと思います!大変美味しくいただきました。ご馳走様でした。

フレンチレストラン ソン・スクレ
082-569-8261
広島県広島市中区中町2-8 アルコビル 1F
https://tabelog.com/hiroshima/A3401/A340115/34020538/

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