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2021.05.10 昼

不思議な世界で食べる絶品の蕎麦。@竹やぶ 箱根店

そば

箱根・湯河原

3000円〜4999円

★★★★☆

数々の名店を輩出する、阿部孝雄が創業した竹やぶ。氏のキャリアは池之端藪蕎麦でスタートするも1966年、若干22歳で柏にて独立。「じゆうさん」「やざ和」「玉笑」など軒並みの人気店を輩出し、現在暖簾を御子息に譲っております。柏は長男が継ぎ、箱根にある店舗は次男が暖簾を守っております。その箱根店が今回の目的地。

改めて『竹やぶ箱根店』

箱根の美しい渓谷を望む、大涌谷と芦ノ湖湖尻を結ぶ県道近くにございます。先代が作ったというアプローチ、ここには独特な世界観が広がっており、まるで絵本の世界に迷い込んだような不思議な感覚に。店内に入ってみれば、今度は和洋のエッセンスが入り混じるレトロな空間に。ここまでは蕎麦の存在を感じるポイントは一切なし。笑 ただ、それはメニューを開くまでの話。

オススメは「旅三昧」

いわゆるセットメニューで、そばがき、田舎又はせいろ、にしんそば(小)、甘味で構成されております。まずは、そばがき。これがコーヒーミルで蕎麦の実を手びきしているようで、超がつくほどの粗挽き。当然食感も伴い、これに比例するように蕎麦の風味が口の中に広がっていきます。もちろんそのままでも食べ応えがあるが、醤油につけて食べれば一味も二味もパワーアップしていきます。醤油がまた美味いのだ。

せいろはかなりの細切りで、素麺のようなシルエット。ただ、その細身の体の中にも蕎麦の風味を十分に保持しております。つゆはキリッと辛めな鰹出汁。醤油もそうだったが、このつゆ、最後の蕎麦湯などの脇役達のクオリティーが高い。

冷たい蕎麦の後は温かい蕎麦である、にしんそばの出番。しっかり煮込まれ、しっかり味が染み込んだにしん。この風味がつゆにも好影響を与えております。これは車でなければお酒につい手が伸びてしまいそうなもの。

最後は甘味の水あずきで締め。不思議な苦味はなんだったのだろう。箱根の不思議な世界への旅、最後は不思議な味わいの締めとなりました。名店を輩出した名店の直系の店の1つ。箱根に足を運んだ際はぜひ選択肢に入れてほしい一店です。ご馳走様でした!

竹やぶ 箱根店
0460-84-7500
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根160-80
https://tabelog.com/kanagawa/A1410/A141001/14001257/

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