創業１００年を迎える老舗の鰻。@吉寅

大阪の堺筋本町エリアのオフィス街、ビルの裏手の細い路地に突如現れる風格ある門構え。
主の名は鰻店の『吉寅』、大正11年（1922年）に開業、創業100年を迎える雰囲気ある門構えにふさわしい老舗でございます。料亭のような素敵なアプローチの先には重厚感のあるインテリアの店内。少しレトロな印象に歴史が感じられます。

定食か、丼か。

メニューはシンプルで、コースを除けば鰻の「定食」にするか「丼」にするかのみ。定食は高く丼が安いというが定番だが、吉寅ではどちらも5,390円と同額。同じ金額であることを鑑みると単純に器の違いと見ていいでしょう。

大阪にある老舗ながら関東風のアウトプット。つまり、蒸しの工程を加えた柔らかい鰻でございます。ふわっとした蒸し上がりながら、はねるような弾力が特徴。厚みのある鰻がこの印象を作り上げます。関西風といえばカリカリな焼き上がりが特徴ですが、香ばしさの強い風味はそのニュアンスも受け継いでいるかのようです。タレは比較的な甘さはあるものの薄めな印象で、鰻の味リスペクトな味わい。丼であればこのタレがご飯とマリアージュして更なる食欲を刺激する設計。さっぱり食べたいなら定食、少々こってり食べたいなら丼を選択すべし。老舗の鰻、安心安定の味わいでございます。ご馳走様でした。

吉寅
06-6226-0220
大阪府大阪市中央区備後町1-6-6
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27001073/