「おいしい」を、
すべての人に。

検索

2021.04.07 夜

川崎の歴史を見守る町中華。@中華成喜

中華料理

川崎市

3000円〜4999円

★★★★☆

川崎駅近くの路地裏にある中華料理店『中華成喜』へ。
複合商業施設から一本路地に入ったところにあり、労働者の町から大きなビルが立ち並ぶ大都市へと発展した歴史を見ているかのよう。同店は、創業昭和12年をまさにその歴史をずっと見守ってきたようなお店。町が変わっても、人が変わっても、味を変えずにずっとそこで鍋をふるい続けてきたということですね。

名物として同店を有名たらしめる1つは「餃子」。ホームページによれば、川崎で初めて餃子を提供した店なのだとか。全国区を目指す「かわさき餃子」を牽引する店としても知られます。ちなみに、かわさき餃子の最大の特徴は調味料に味噌を使うこと。味噌と餃子の相性の良さは、神戸餃子などでも証明済み。期待感が高まります。

さっそくこれをいただいてみましょう。しっとりもっちりの皮に包まれるのは、野菜と豚のバランスのいい餡。いや、むしろ野菜の方が存在感が強く、肉汁というより野菜スープが飛び出る感じ。結果として、ニンニクの存在感などもありつつ、あっさりとした印象になります。最大のパンチ力を作るのは、やはり餃子味噌で、しっかりとしたコクがオリジナリティを作ります。個人的には焼売もおすすめしたい一品。柔らかい皮に包まれるのは、しっとりとした憎々しさ。ハンバーグのように旨味の詰まった肉が口の中でとろけていきます。この旨味が醤油や辛子とまた相性が良いのだ。

もう1つの名物は「焼きそば」、特製の太麺を使った一品である。まるでうどんのような太麺とたっぷりの野菜の組み合わせ。ボリュームだけでなく、キャベツやもやしや玉ねぎなどのシャキシャキとした炒め具合に好感度が高い。おかげで野菜自身の旨味が破壊されることなく、きっちり我々の下に届きます。味付けは町中華のそれにしては控えめだが、ソースの旨味などそこに不満はない。むしろ、野菜や豚肉の存在を際立たせる味付けで、普通に美味い。長く続くには理由あり、大変美味しい町中華でございました。

ご馳走様です!

中華成喜
044-244-4888
神奈川県川崎市川崎区小川町2-11
https://tabelog.com/kanagawa/A1405/A140501/14001910/

エリア

ジャンル

価格帯

評価

月別アーカイブ