2021.03.28 夜 量も味も強い中華料理コース。@新広東菜 銀座 嘉禅 中華料理 銀座・新橋・有楽町 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 銀座の電通通り沿いのビルの2階にある中華料理店『銀座嘉禅』へ。シェフは本場に学び、帰国後は中国飯店グループやマンダリンオリエンタルホテルで腕を磨いたそう。料理のテーマを温故知新と設定しており、これに倣うように店内も中華の空間ながらモダンな雰囲気になっております。料理の方向性もヌーベルシノワ的なものではなく、あくまでも広東料理に軸を置き、その中で映える料理を目指しているような印象です。 例えば、コースの最初を務めた「香港スタイルバーベキュー」、イベリコ豚の叉焼、皮付きバラのクリスピーロースト、鴨のロースト廣東風、蒸し鶏のローストの4種類の肉料理が並びます。いずれも伝統的な料理ながら、整列されるとどこか新しいものに見えるもの。ただ、どこまでいっても肉料理だけに、最初からお腹のキャパが埋められてしまった、、、 続くのは名物の北京ダックで、これも鼻血が出そうなほどの濃厚さ。 後半には宮城県産の漢方豚の酢豚の提供もあり、しかもこれも結構な大きさ。柔らかく口溶けの良さはあるものの、やはりボリュームはかなりのもの。これだけの肉料理のラインナップ、少食の人には少々厳しいかも。 一方の海鮮料理は、長崎県五島列島産の「アズキハタの葱生姜香り蒸し」と宮城県気仙沼産の「ふかひれの姿煮込み」の2つ。 名物と位置付けられるふかひれもやはり味わいが濃厚なもので、オイスターソースがこれを増強します。濃厚がゆえに、ふかひれがいなくなっても、もやしと黄韮がスープを堪能できる設計になっております。 締めの位置付けである「坦々麺」はクリーミーさの目立つアウトプットで、ここに重ねた揚げ桜海老が強く主張します。共通するのは、足し算で味を強めていくことで個性を作っているところでしょうか。 — 新広東菜 銀座 嘉禅050-3138-5851東京都中央区銀座6-5-13 銀座美術館ビル 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13209294/