北海道の大地の味がする！！＠レストラン・モリエール

北海道を代表するフレンチ『モリエール』。

そう紹介するのにふさわしいエピソードには事欠かない。世界的なイベントである北海道洞爺湖でのサミットで料理を担当し、賞レースではミシュランの三つ星を獲得。道内には５つの店舗を展開し、そのいずれもが高い評価を得ております。

その魅力はずばり北海道の大自然そのもので、その素材に誠実に向き合ったような料理が特徴です。その方向性はアミューズやスープから確認できます。例えば、玉ねぎのタルト。

口溶けのよさが際立つ玉ねぎで、舌の上で甘さだけを残してとろけていくよう。スープは牛蒡で、コーヒーカップでいただきます。

泡立ったシルエットは強烈な牛蒡の香り、コク深いアタックの先にある味わいはシンプルな牛蒡の旨味。その土っぽさはまさに大地の味という感じです。

大地の味、といえばモリエールのサラダを忘れてはいけないですね。

２０種類にも及ぶ温野菜で、彩り豊かなシルエットは豊潤な大地を表現する縮図。食べるたびに味わいや食感の違いが変化し、やはり北海道の大地の深さを見れる一皿になっております。

フォアグラの一皿があったかと思っても、一緒に提供された筍のローストや山菜が存在感を示します。

メインには蝦夷鹿のローストが用意されますが、これもまた一緒に提供された真狩のメークインを使ったグラタンが目立っておりました。北海道の大地、最高です。

そして、一番のお気に入りだったのは百合根のモンブラン。

デザートに興味を示すことは滅多にないが、これは本当に素晴らしい。特にスイーツの作られたような甘味が得意ではないのですが、百合根そのものの甘味だけが残るのがいいのでしょう。この時期、外は素敵な雪化粧でしたが、スイーツの真っ白なシルエットもまた魅力的でございました。

あ、北海道の魅力は大地ばかりではないよ！海の幸もモリエールのコースを彩ります。

セモリナ粉で揚げた網走の公魚、エスプーマを重ねた毛蟹のリゾットなど、北海道を全て楽しませていただけます。素晴らしいディナーになりまいた。ご馳走様です！

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レストラン・モリエール
011-631-3155
北海道札幌市中央区宮ケ丘2-1-1 ラファイエット宮ヶ丘　１Ｆ
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010105/1000022/