2021.01.30 夜 もしも洋食をアップグレードできたら?@kitchen俊貴 洋食 名古屋市 5000円〜9999円 ★★★★☆ 仕事でケータリングのビジネスをやっているが、VIP層の要望に驚くほど「洋食」が多い。毎日、高級料理ばかりでは胃もたれをするもの。たまには、子供の頃から親しんだハンバーグやオムライスなどを食べたいと思うものなのでしょう。 「洋食をアップグレードできたら?」 漠然とそんなレストランを想像していたのですが、それが名古屋にありました。名前は『kitchen俊貴』、2019年のオープンからたちまち評価を獲得した洋食店でございます。 料理は、ハンバーグやビーフシチューなど一般的な洋食メニューだが、手間隙をかけたこだわりの強さが目を見張る。お気に入りは黒毛和牛100%のハンバーグ。パン粉で包み込んだようで、カリカリな食感が第一印象。中からは上質な肉の汁が溢れ出し、そのコントラストに驚きます。何もつけなくとも美味いが、岩塩で食べれば旨味が引き出されます。 前菜はフレンチを思わせるような、「河豚のカルパッチョ」。キャビアに唐墨にと、淡白な河豚の味わいの増強装置が用意されます。味わいの基本をポン酢に置いているのも好感度が高い。 洋食の技術と魅力を集約した盛り合わせはこれ。パセリとニンニクのソースが芳醇で、柔らかく手を加えた鮑は美味。瞬間燻製したタスマニアサーモンにはフレッシュトマトのソースをあしらい、酸味と燻製を握手させます。その他、白子のポワレ、牡蠣フライ、生ハムなどと楽しませていただきました。 その他、ポルチーニの風味たっぷりのスープ、 オマール海老を印象的に盛り付けたクロケッタなど、1つ1つのレベルも高い。 そうそう、シェフはワインにも通じているようです。メニューにあるワインは並のものだが、セラーには一級のワインが並んでおります。いつか、これを全てのお客さんが堪能し始めたとき、きっと洋食のアップグレードが完成するのでしょう。ご馳走様でした。 — kitchen俊貴050-5596-9794愛知県名古屋市千種区京命1-9-1 ホワイトキャッスル千種1-103https://tabelog.com/aichi/A2301/A230114/23070084/