2021.01.14 夜

天保元年創業の蕎麦屋の店主は元モーグル選手！？@手打蕎麦松竹庵ます川

そば

秋葉原・神田・水道橋

5000円〜9999円

★★★★☆

創業は天保元年、1830年のこと。神田淡路町に店を構える『松竹庵ます川』の暖簾は８代目が守っております。

店の入り口にはスキー選手の写真が飾られますが、なんとこれは現店主のお写真。蕎麦屋を継ぐまではスキーのモーグル選手としてアジアチャンピオンになったこともあるのだとか！老舗の蕎麦屋のサラブレッドにして、アジアチャンピオンだなんて、スペックが半端ありません。笑

蕎麦屋と紹介したが、イメージとしては蕎麦割烹に近いコース仕立て。蕎麦のエッセンスを感じさせる先付やお椀、最後はもちろん蕎麦が締めを担います。

ちなみに、前菜は「唐墨蕎麦と柿と占地の白和え」、お椀は「そばがき」を使ったもの。国産の蕎麦粉を自家製粉し、十割の蕎麦に仕上げております。せいろは十割とは思えぬしっかりしていて、風味と食感が共存しておりました。

蕎麦屋のもう１つの顔は天ぷら。途中、天ぷら屋にきたと勘違いするほどのコースのボリュームです。同じ海老でも、衣の厚みを変えるなどバリエーションに工夫あり。。例えば、１本目はレアに素材の甘さを優先させて塩で、２本目は衣を厚めに天つゆで楽しませるなど。印象的だったのは真鱈の白子。衣が厚くてまったりしがちだが、ここで用意されたオリジナルの酢橘胡椒が活躍しております。