2020.10.27 昼 地産地消のお蕎麦、食べにおいでなんし。@職人館 そば 軽井沢・佐久 3000円〜4999円 ★★★★☆ おいでなんし。長野県の方言で、”いらっしゃい”の意。そういって迎えてくれたのは長野県の佐久の田園地帯にある蕎麦屋『職人館』。 この場合は館長というのでしょうか、蕎麦を打つ職人のお名前は北沢正和氏。料理マスターズの受賞経験や、自家生産したものを提供する農家レストランの草分け的な存在としても知られます。 田園風景にすっかり溶け込んだ建屋は、古民家を再生したもの。ここに名”職人”がいるだろう事は容易に想像できます。 村内産の玄そば飲みを使用。基本である「佐久野そば」でも十分な風味だが、 「挽きぐるみそば(黒い)」は圧倒的。十割の蕎麦であることは聞かずとも確信できます。 つけ汁は甘辛で、蕎麦の強い風味としっかり相対します。薬味には紫大根の用意があったが、自然由来の紫は美しくも感じます。面白いのはオリジナルの天来みそで、味噌を出汁に溶かす食べ方のて提案もあり。苦味が強い出汁だが、ここに味噌のコクと塩気が加わっております。 職人館のユニークネスを確認するならメニューを一見すれば早い。創作性の強いメニューの用意があり、リゾットを注文してみました。ベースはそばの実に無農薬の米や雑穀で作られ、農家レストランの面目躍如。クリーミーな味わいの上に、青トマトのソース、黒えのきの乾燥粉末が深みを作ります。リゾットと呼んでいいのかわからないほど軽いのも印象的。これが表参道のカフェであっても違和感が全くありません。いや、むしろこっちの方が贅沢で、景色とのコントラストがたまりません。 自然への強い傾倒もメニューからのぞける。「野にきけ膳」や「山にきけ膳」なんてラフなコースがあり、自然に逆らわない姿勢が感じ取れます。地産中心メニューの中では、村産の豆で作った「村のまめ豆腐」がオススメ。 甘味が濃厚でめちゃくちゃ美味しいですよ!訪問するのは簡単なエリアでありませんが、癒しを潤いを提供してくれることはお約束しますので、ぜひとも訪ねてみてください!ご馳走様です。 — 職人館0267-52-2010長野県佐久市春日3250-3https://tabelog.com/nagano/A2003/A200302/20001680/