煮干しだけど、煮干しじゃない！？@中華そば 西川

千歳船橋の駅から少し離れた場所にある、人気ラーメン店『中華そば西川』へ。煮干し好き、いわゆる二ボラーに人気のラーメン店だが、屋号にもメニューにも”煮干”の文字はない。メニューも基本は「中華そば」のみで、選択肢はトッピングばかり。

しかし、その「中華そば」は一見すると、煮干しカラーであるセメント色。どこからどうみても煮干そばなのです。だが、多くの煮干そばとの違いは粘度で、さらっとしたアウトプット。間違いなく煮干の爪痕は舌に残るのだが、不思議とまろやかな印象が食後感に残ります。

きっと昆布の風味がここに貢献しているのでしょう。もちろん実際には違うのだが、敢えて言うなら上品な清湯系のスープという感じ。合わせる麺は、煮干系の定番であるパツパツでしっかり食感を感じるタイプ。やっぱり煮干しにはこの種の麺がよく似合う。

お腹に隙間があるなら「味付け替え玉」は必食メニュー。刻みチャーシュー、煮干し粉、ネギで構成されており、牡蠣や烏賊の旨味が味を決定づけます。香味油が全ての一体感を作り出し、煮干し粉はそのエッセンスを強調します。その中にあって、牡蠣や烏賊の旨味が主役になっているのは、中華そばと近いアプローチを感じます。

どちらも煮干しなのだが煮干しじゃない、そう言うパラドックスを感じさせる一杯、いや二杯でございました。ご馳走様です！

—

中華そば 西川
090-9152-9673
東京都世田谷区砧2-15-10 メゾンドオーポン 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13213036/