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2020.04.21 夜

きのしたのネタは魚であり、肴である。@鮨 きのした

寿司

六本木・麻布・広尾

10000円〜29999円

★★★★☆

つまみ寿司、あて寿司。そんな言葉が似合う寿司店を見つけた。名前は『鮨きのした』、場所は大人の街である西麻布。このエリアには隠れ家的なお店も多いが、その中にあって最上級の隠れ家店と言ってもいいかもしれません。なんと場所はマンションの一室にあり、インターフォンを押して進んでいくのです。ちなみに203です。笑 初訪問ならまず間違いなく、ここでいいのかな?という不安を持つことでしょう。個人宅を訪れるような気分でお寿司を楽しんでください。

さて、話を冒頭に戻して。おまかせのコースの印象は、”あて”としてつまみのクオリティーの高さ。
金目鯛の炙りに重ねた玉葱醤油、

出汁で伸ばした鮑の肝ソース、

鯖巻きの抜群の酢の抜け方などは、抜群の味わいを作ります。

きのしたのつまみは酒なしで語るのが難しいほどで、味の強さが自然とお酒へのニーズを高めていきます。

蛍烏賊の沖漬けや渡り蟹に醤油漬けなどは語るに及ばず。

そして、いくつもの装置を用意することでお酒のモチベーションを高めます。
例えば、平目は強めの塩締めにこのこを重ねてみたり、

焼き物の太刀魚には蛤出汁のおかゆに青柳の干物を重ねる。などなど。

その他のつまみ。
「海鼠」トマトのジュレでさっぱりと

「真蛸、水蛸」それぞれ佐島と北海道の食べ比べ。

握りもつまみの延長線上。塩感、醤油感、脂のノリ、そのいずれもがお酒に帰着するような味わいです。強さがあるだけにシャリをかために設定しているのも特徴か。確かにこれくらいの存在感があってはじめて一体感が作られるのかも。少々淡白さのある烏賊は塩で、車海老なども出汁でしっかりコーティングしているのも同じ印象に。きのしたの寿司のネタは魚であると同時に肴である、そんな印象でございました。

握りのラインナップ。
「墨烏賊」

「鯵」

「漬け」

「中とろ」

「小肌」

「北寄貝」

「蛤」

「紫雲丹」

「車海老」

「穴子」

「手巻き」

「玉子」

鮨 きのした
050-5890-3069
東京都港区西麻布1-4-46 カーサスプレンディッド西麻布 203
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13219373/

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