2020.04.12 夜 今の時代に生まれて良かった。歴史的な建築物でスパニッシュ!@小笠原伯爵邸 スペイン料理 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 10000円〜29999円 ★★★★☆ 都内有数の建築物かつレストランである『小笠原伯爵邸』へ。ところで、小笠原さんってどなたですか?平安時代から続く家系で、礼法の宗家として今も続く名家のようです。30代当主である小笠原長幹伯爵の邸宅として1927年に建造され、2002年にレストランとして稼働を始めたようです。時代が時代なら庶民のミトミえもんが足を踏み入れることは許されぬところですね。笑 建物にはスパニッシュ建築が採用されているそうで、料理もまたスパニッシュを提供しております。 ある春の日の色鮮やかなコース、ご紹介していきましょう。 「アーティチョークのスープ サヨリとアンチョビのマトリモーニョ」アーティチョーク自体の苦味、そこに重ねたパセリのオイルの苦味、アンチョビの酸味などで舌を刺激。スターターにふさわしい一品。 「アオリイカのタリアテッレ トピナンブール ディルオイル」タリアテッレ(パスタ)に見立てたアオリイカ。薄切りだからこその食感がユニークで、小麦粉にはできぬアウトプットに。ディルのオイルが爽やかな味わいを作り、唯一無二のタリアテッレを完成させております。 「ホワイトアスパラガス カリフラワー マイナス196度のカラスミパウダー」スペイン産のホワイトアスパラ。苦味の強いアウトプットで、ある意味春を感じさせます。このえぐみを補完するために、液体窒素の唐墨の塩気やチーズのコクが活躍しております。 「タコのモザイク ピメントンチョリセロのアロスメロッソ」スパニッシュの米料理といえばパエリアが有名ですが、スペインでは一般的な米料理。いわゆる炊き込みご飯のニュアンス。魚介と鶏の旨味とパプリカの風味が味を決定づけます。蛸もいい具合に食感と味わいにアクセントを与えております。 「真鯛のアサード 帆立貝 雲丹のソース」小さな海を再現したような一皿。真鯛の上の牡蠣の味がする花、帆立の間に雲丹のソース、周辺には海藻のパウダー、味付けに使われる塩、など全てに海のニュアンスが込められております。食材そのものを重ねるのではなく、花や調味料にこのニュアンスを負わせたのが面白い。 「神戸牛 アンディーブとフェンネル 赤ワインソース」それにしても、やっぱりどこの世界に行っても春には苦味が活躍するんですね。付け合わせにはアンディーブが用意されます。ソースの赤ワインはスペインのものを使用しているそうです。 「桜 テ・ヴェルデ」桜餅を想像させるデザート。ソースに抹茶を使うなど和のエッセンスも。 「愛媛産ブラッドオレンジ ヘーゼルナッツ ルッコラ」様々な調理法を重ねてブラッドオレンジの表情を引き出します。 — 小笠原伯爵邸050-5868-4395東京都新宿区河田町10-10https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130504/13000998/