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2020.03.07 昼

異次元の鰻に出会った。@鰻家

西武沿線

5000円〜9999円

★★★★★

異次元の鰻に出会った。場所は豊島区、西武池袋線の東長崎駅、その駅前の商店街にある『鰻家』。昭和44年の創業の老舗鰻店だが、多くの著名人も足を運んだと聞きます。その中の一人が本田技研の創業者の本田宗一郎氏だったそうで、余計に歴史の深さと格式の高さを感じさせます。そんな人々を虜にした鰻はどんな鰻か、それこそが異次元の鰻だったのでございます。

うな重は、梅、竹、松、特、特上という5段階。電話予約の際に違いをヒヤリングしたところ、量ではなく質、当然脂のノリも違ってくると案内を受けます。ミトミえもんのルールは、その店の最上のものを食べること。特上を頼むことに迷いはございません。ちなみに、関東風の鰻なので時間がかかるのは常ですが、予約の際に訪問時間を伝えれば、ちょうどいい時間に焼き上げてくださいます。店は回転を、客は時間を、お互いにメリットがある仕組みですね!

重にはおさまらず、折り返された鰻達。一口食べると、鰻は口の温度で一瞬でとろけていきます。同様の表現でいくつも鰻を紹介してきたが、そのいずれとも違う異次元のとろけ方。固体だったはずの鰻が、一瞬で水分のように変化してしまうのです。しかも、身の部分だけでなく、皮の部分のゼラチン質さえ柔らかさを感じさせます。この水分は、イコール旨味なので圧倒的な脂の存在感が口の中を支配します。

自身がもはやソースのような役割を担うので、タレは薄めだし、山椒の必要性も全く感じません。脂の重さが気になる方は、後半戦から山椒を投入するといいでしょう。関東風の鰻を柔らかい鰻と定義するなら、間違いなく日本一の鰻でしょう。この完成度、鰻好きでなくとも一度は食べるべし!

鰻家
03-3953-0049
東京都豊島区南長崎5-18-17
https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132101/13012445/

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