エレガントなニュー・ノルディック・キュイジーヌ！２日目ランチ。ここ数年注目を集める「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ」と呼ばれる新北欧料理。世界一に４度輝く「noma」とともにこのジャンルを引っ張ってきたのが、コペンハーゲンにある『Geranium（ゼラニウム）』。ミシュラン三つ星、世界ベスト５０第５位とその功績を讃えるように数々の賞を獲得しております。レストランから見える美しい街並みが印象的で、コペンハーゲンの魅力がレストランの内外に広がっております。
ゼラニウムという可愛らしい花の名前が付けられたレストランの料理はやはり華やかでエレガント。”noma”が北欧の風景や哲学を料理に昇華していくのに対して、北欧の魅力を華やかにラッピングしていくような素敵なディッシュが続いていきます。百聞は一見にしかず、スターターを務める前菜をご覧ください。可愛らしい花とともにクリスピーな葉っぱが盛り付けられております。女性なら、いや女性でなくともテンションが上がること間違いなし。
マテ貝の形を模した一品にはシェフの思い出が。なんでも小さい頃に手掴みで食べたことが経験があり、そんな無邪気に幸せだった時代を共有したいと作られた一品。中身はマテ貝のタルタルにハーブの香りをつけて仕上げます。その土地に生まれ育った人間の思い出、もしかしたら一番説得力のある料理かもしれません。
魚料理である”Hake”をマーブル模様に仕上げ、キャビアを重ねて作り上げる一品。最後に鱗も足すことで、魚本来の姿も想起させます。ビジュアルもさることながら、バターミルクの甘みとキャビアの塩気がバッチリ握手した味わいも素晴らしい。
森を表現したデザートもユニーク。立体的な盛り付けが、まるで森の中に入り込んでいくよう！まさに引き込まれていく仕上がりですね！
そして、最後は強烈なインパクトを残してコースが終わる。なんとなくお花畑の中を歩いているようなふわふわした感覚だったが、”The End”と名付ける骸骨のスイーツが登場するのです。もちろんこれにもちゃんと意味がある。スカル（skal）とはバイキングの時代の乾杯という意味。隆盛を誇ったバイキング達は明日死ぬかもしれない中で、乾杯には近くにある死も意識するものだったそうです。乾杯は終わりと始まりの意味が込められているようです。死を表現する骸骨のデザートは、コースの終了だけでなく、レストランと私たちの新しい出会いも表現しているのです。
写真を見ているだけでテンションが上がるので他の料理のビジュアルも。ちなみに、厨房見学なども含めてコースは４時間超なので、そのあとの予定とその日のディナーは事前によくよくご検討ください。笑
Appetizers
「Cucumber Water, Ham Fat ＆ Snail Eggs」
「Dust from Wild Mushrooms ＆ Apples with White Truffle」
「Grilled Lobster ＆ Silky Cheese, Juice from Fermented Carrots ＆ Sea Buckthorn」
Dishes
「Scallops ”Red Stones” ＆ Horseradish」
「Lightly Pickled Celeriac with Sol, Dried Mussels ＆ Aromatic Seeds」
「Crispy Grains, Bread with Old Grains ＆ Bread with Seeds」
「Creamy Trout, Citrus Herbs ＆ Juice from Dried Scallop」
「Oyster ”Tartlet” with Truffle Seaweed」
「Onion Plants, Egg Yolk ＆ Liquid Vesterhavs Cheese」
「Grilled Wild Duck, Pear ＆ Pine」
Desserts
「A Bite of Beetroot, Blackcurrant, Yoghurt ＆ Tagetes」
「Ice Cream from Beeswax ＆ Pollen with Dried Apples ＆ Elderberries」
「Caramel with Roasted Grains ＆ Frozen Chamomile Tea」
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《店舗情報》
Geranium
Basketball Court, Per Henrik Lings Allé 10, 2100 København, デンマーク
+45 69 96 00 20