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2019.09.21 夜

松戸の奇跡、そう言っても大袈裟ではありません。@窯焼き割烹 黒泉

焼肉・肉料理

柏・松戸

5000円〜9999円

★★★★☆

焼肉の相場感ってどれくらいでしょう?都内の人気店であれば1万円前後なのは当たり前、西麻布や銀座にある肉割烹に限れば2、3万円くらいでも不思議ではない。この相場感に革命をもたらしたのが千葉県の松戸にできた新店『黒泉』。なんと肉割烹のフルコースを5000円で提供しているのです!しかも、肉だけでなく、キャビア、トリュフ、松茸、フカヒレなど考えられうる高級食材もカウンターを賑やかせるのだから驚き。松戸という立地を差し引いても、これはもう奇跡としか表現できません。

スーパーの精肉店の奥に広がるのは、、、

驚かされたのは金額だけではない。松戸にあるロピアというスーパーマーケット、精肉屋の黒犇の奥にそこはある。扉を開けるとそこは洗練されたオープンキッチンが広がります。ここは銀座か西麻布か、一流店のような空間が広がっております。高級食材を使う肉割烹の店は都内では珍しくないが、繰り返しになりますが、ここは松戸です。精肉店の奥です。そして、たったの5000円です。これだけのコスパを実現すればこれはもう圧倒的な個性と言っていいでしょう。

めくるめく肉料理のご紹介。

まずは食材達のプレゼンテーションから始まる。肉は当然として、魚介や野菜の充実度も伝わってまいります。

「黒毛和牛の三種盛り」イチボのローストビーフ、カイノミの炙り、ヒレの湯引き。それぞれをトマトのソース、山葵と胡麻醤油、塩昆布とバリエーションを楽しませてくれます。肉の質の高さとアイデアの力を見せつけるスターターになっております。

「牛タンの炉釜焼き」これも店を知るヒントになる一品。炉釜だからこその火入れで、外はカリッとしながらも、中は押し返すような弾力を持ち合わせます。普通の焼肉店ではないことを説明しているかのようです。

「牛テール椀」割烹らしいお椀。だが、もちろん肉の存在は忘れず牛テールが存在感を発揮します。ベースは日本料理顔負けの鮪出汁でとったもの、具材には牛肉に負けぬ、松茸や蟹、フカヒレにバチコと高級食材目白押し。改めて価格に対する驚きを再確認できる一品です。

「サーロイン寿司」シャリは里芋とお米。割烹らしく全体を見渡した設計で、さっぱりできる仕掛けが用意されます。雲丹やキャビアなどの高級食材へのこだわりにもブレがありません。

「ステーキ」シャトーブリアンとテイト。真骨頂の炉釜焼き、牛タンと同様にカリッとした外側と、旨味がぎゅーっと凝縮された内側のコントラストが楽しめます。

「鱧松茸鍋」これまた日本料理の定番だが、鱧と松茸はあくまで脇役、これの出汁を使ってしゃぶしゃぶするのがメインディッシュでございます。ブレないですねぇ。

「すき焼き」しゃぶしゃぶの後はすき焼き。日本が誇る伝統的な肉料理が続きます。もちろん黒泉らしさを忘れず、トリュフをふんだんに肉の上に降らせます。

「のどぐろご飯」締めるのはのどぐろといくらをたっぷり使った土鍋ご飯。最後は肉じゃないのかと思いきや、炊き込みご飯の出汁には牛テールを使っております。肉割烹の締めにふさわしい一品でございました。

いかがだったでしょう?ここが銀座や西麻布であれば、ここまでの驚きはなかったかもしれません。だが、繰り返しになりますがここは松戸です。精肉店の奥です。そして、たったの5000円です。しかも、ご紹介が遅れましたが、こちらのメニューには肉割烹の先駆けとも呼ばれる「よろにく」の協力も。県境を跨ぐとはいえ、都内から40分程度で着いてしまう松戸。もう行かない理由が見つかりません、松戸の奇跡をご賞味あれ!

窯焼き割烹 黒泉
千葉県松戸市松戸1307-1 KITE MITE MATSUDO B1F
https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12047203/

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