2019.07.25 夜 絶品焼鳥。驚くのはポーションだけじゃない!@鳥てる 焼鳥・焼きとん 浜松町・田町・品川 5000円〜9999円 ★★★★★ 品川の高輪口から徒歩1分にあるパルビル。看板から想像できちゃう思いますが、地下の飲食街には昭和感漂う店が軒を連ねます。実は再開発により2020年3月にはビルが解体予定。この雰囲気の中で食事ができる期間も残り半年ほど。こういう味がある建物も好きなんですが、きっと耐震とかそういう問題もあるのでしょうね。 そんな地下の飲食街の焼鳥店『鳥てる』が今回の目的地。カウンターのみ10席ほどで、背中を通るのもギリギリの規模感で迎えてくれます。 焼鳥9本コースで3,400円と驚くべきコスパ。しかも、肩寄せ合う小さなお店ですが、それと反比例するかのように串のポーションは驚くほど大きいのです。それはもう串がしなる程で、こんな焼鳥は見たことも聞いたこともありません。 でかっ!! 最初の串は「サビ焼き」。乱暴に大きい訳ではなく、レアな加減な火入れで、パサつきなど一切ないしっとりした仕上げに。塩や山葵の味付けは絶妙だが、大きさにる飽きが来ないよう大葉で変化をつけているのも素晴らしい。 「レバー」も同じ印象で、まずその大きさに度肝抜かれます(レバーだけにw)。それでいて焦げを丁寧にカットしているおかげもあって、柔らかな食感どころか滑らかな食感を手にしております。炭の香ばしさ、タレの風味、そしてレバーそのもの旨味が圧倒的な大きさで押し寄せてまいります。 随所に工夫も。「うずら玉子」は、黄身がとろりと半熟で口の中でとろけていきます。しかも、タレに漬け込み味玉のように仕上げる「仕事」が施されます。 「だんご」も面白い、というか素敵なアプローチ。大きさはいうまでもないが、ジューシーかつ粗挽きな仕上がり。この秘密こそが素敵で、軟骨など串に使わない部位を無駄なく利用しているそうだ。実に日本的なアプローチですね!なんじゃこりゃ!! ポーション、火入れ、工夫など驚かされてきたが、きわめつけはこの圧巻のオリジナリティー。もはや何と呼べばいいかわからない串が登場。言うなれば、「ササミの大葉巻きのチーズ巻きの油揚げ巻き」といったところでしょうか。笑 しっとりしたササミにチーズのコクが加わり、大葉がアクセントとなり、油揚げが調味料になる。こんな組み合わせをどうしたら思いつくのでしょう。ホントに美味いっ オリジナリティーといえば、締めの1つである「焼鳥ドッグ」も忘れてはいけない。ジューシーなモモ肉に、甘いタレやマヨネーズの風味、パンを焼いた香ばしさも味付けに参加します。大きなポーションに満腹中枢は刺激され続けましたが、不思議とすっかりお腹に中に収まっていきます。 さらに、締めは焼鳥の枠からも堂々とはみ出ていきます。この日の締めの1つは何と「麻婆豆腐」。専門店にも負けぬ旨さに最後まで驚きが隠せませんでした。ご馳走様です! その他の串、ラインナップ。 「砂肝」 「軟骨」 「ハツ」 「葱巻き」 — 鳥てるhttps://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13014051/