2019.04.30 昼 あのFENDI一族の邸宅がレストランに!?@Enoteca la Torre ローマ 海外(イタリア) 海外 ★★★★☆ ここまでトラットリア押しできましたが、ここで初めてのリストランテ。2017年にミシュランの1つ星を獲得した『Enoteca la Torre』へ。ローマらしい白い宮殿のようなレストラン。リストランテの名にふさわしい素敵なレストランでございます。 実はこの建物、あの有名ブランドのFENDI(フェンディ)家所有の邸宅だったそう。ローマ生まれのブランドの一族と同じ場所で食事ができるなんて、なんて贅沢なのでしょう。この素敵な空間でそれはそれは優美なパーティーが開かれていたのでしょう。 注文したのは”Tasting Menu”、いわゆるコースメニューでございます。まずはイタリア料理の自己紹介のようなアミューズから。 ひき肉をいれて成型したトマト、リコッタチーズをお酒でコーティングしたもの、パプリカのソースと食べる揚げパスタなど、イタリアの食文化の縮図を見ているよう。 宝石のようなシルエットに遊び心とシャレがきいております。 前菜にはレタスが登場。コンソメスープのように味がしみ込み、シンプルながら味わい深いものに。海苔と胡麻を味付けに参加させているのは日本的なアプローチにも見えますね。 海老とマンダリンを使った一品。この海老ちゃんの食感が驚くほどねっとりしたもの。この咀嚼の先に柑橘の風味が広がる仕掛けになっております。 魚料理はマレットという魚。日本名ではボラのようです。金目鯛の風合いに似ているような。火入れはしっかりめで、味付けには茎若布のようなもの参加。塩気を自然の食材で作り出すのは、現在のガストロノミーの傾向にも一致します。 一番のお気に入りはこのリゾット。レモンは、ピュレ、長時間炒った皮で作ったパウダー、漬けたものなど様々なアプローチでレモンを活用。レモンの全てを注入したリゾット、世の中で一番レモンのリゾットと呼ばれるのに相応しいものです。 華やかなラビオリはオックステールとカチョカバロ入り。カカオのフレーバーが仕上げに。 青野菜達は、鶏卵とバッファローチーズのソースでいただきます。もはや主役の座はソースのものに。 最後を飾るのは肉料理、アヒルの胸肉の出番。こっちはしっとりした火入れが品がいい。紫キャベツみたいなのが乗ってたが、これは全くもって謎。笑 魚の皮みたいでちょっと怖いですね。銀色が品をよくしているという説もありますが。笑 — 《店舗情報》Enoteca La TorreLungotevere delle Armi 22, 00195 Rome, Italy+39 06 4566 8304https://enotecalatorreroma.co