情緒ある建物で絶品の蕎麦を！！＠鯨荘 塩町館

茨城県は蕎麦どころだってご存知ですか？特に常陸太田市のブランド品種「常陸秋そば」などが有名です。本日やってきたのは、その常陸太田市内にある蕎麦屋『鯨荘 塩町館』。

この辺りは鯨ヶ丘といって、昔ながらの建物が多く残っている情緒あふれるエリア。塩町館もまた、明治３０年に建てられたという風情のある建屋は元々銀行だったそう。改装して作ったという店内は天井が高く、家具の１つ１つもとてもセンスがいい。

さて、そろそろ蕎麦の話に戻りましょう。こちらの店主は同じく茨城にある蕎麦の名店「慈久庵」で修行。師匠から店主を任されているそうです。蕎麦は慈久庵から届くもので、焼き畑農法の自家栽培で作られた玄そばを提供しております。豊かな香りと甘味がたまりません。「蕎麦がき」などでは超粗挽きで風味が楽しめます。味噌とネギで作るアクセントもたまらない。

せいろでも粗挽きによる蕎麦の風味は強さが特徴的。出汁がきいた辛めのつゆにつけても、それを凌駕してくる風味の強さでございます。ちなみに、九一の割合だとか。

蕎麦のクオリティーはもちろんだが、里山料理と称する一品料理達も見逃せない。特にお酒飲みの人には、「岩魚のうるか」など塩気の強さに何杯でも飲めますよ。こんなに小さい体のどこにこれだけのパワーをという感じ。

そして最も感動したのはこの「奥久慈のやまめ」。北茨城の自然が生んだやまめは低温で火入れ。これがふわふわな柔らかさを実現。自身の旨味と焼いた香ばしさ、それに周りにまぶした蕎麦粉の風味の全てが素晴らしい。

茨城産の蕎麦、岩魚。そして、茨城の文化を感じる情緒のある街と建物。オール茨城が楽しめる素敵な蕎麦屋でございました。

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鯨荘 塩町館
0294-72-5911
茨城県常陸太田市西一町2325-1
https://tabelog.com/ibaraki/A0805/A080502/8000966/