2017.02.12 夜 ロックな鰻屋さん!?@鈴木 鰻 調布・府中・狛江 5000円〜9999円 ★★★★★ ロックな鰻屋さんっていわれても想像つかないですよね?でも、そうとしか表現しようがないんです。鰻屋とは思えないモダンな店内にはブルース・スプリングスティーンの音楽が響く。壁にはバイクの写真が飾られ、革ジャンを着た男が写真に収まる。そして何よりもご主人の風貌がロックなんですよ。ギョロッとした圧倒的な目力にボサボサの髪の毛。このご主人、白衣よりも革ジャンのほうが絶対似合います。 夜はコースのみ。鰻丼だけを注文するなんてことはできません。ライブと一緒ですね。好きな曲1つだけなんてわけにはいきません。撮影がNGなのもライブと一緒ですね。思い出はすべて脳裏に焼き付けましょう。ご主人(おそらく鈴木さん)のショーの幕開けです。 カウンターに座して最初の言葉は「ものすごーく時間がかかりますよ」の一言。鰻で時間がかかるのは慣れてるの大丈夫。注文を受けてから鰻を捌くのだが、この動きがだいぶゆっくり。確かに時間はかかりそうだ。鯛の昆布締めからスタートして、茶碗蒸し、串焼き、ししとう、鰻のタタキと続いて鰻丼が到着するまでに約2時間。ご主人の言葉どおりですね。 しかし、これだけの時間を待つ価値がここにはあります。クライマックスとなる鰻丼がすごいんです。串打ちから白焼き、蒸してからタレをつけて炭火で焼く。ここまでの工程は江戸前であれば一般的だが、細部へのこだわりが強い。例えば、器を湯で温めてみたり、串を抜くときはスピードのためか串を次々に投げ捨てていきます。さらに、鰻をご飯にのせた後は待ち受けていた女の子が香りを逃すまいと蓋をしめます。 このこだわりの結果か驚くほど柔らかく、軽やかな香りが漂う丼が完成している。ふわとろ系の鰻では最高峰といっていいだろう。タレの強さは適度で鰻自体の旨味を楽しませくれるのも好感度が高く、じっくり焼いた香ばしさも好み。ご飯の量が少なめなことも鰻が強調される要因かもしれない。計算され尽くされたうな丼、これは本当に美味い。肝吸いも肝をしっかり焼き付けているのが印象的。 ロックってなんなのかはよくわからない。だが、鈴木の鰻からロックがビンビン伝わってきます。 — 鈴木050-3177-4055東京都調布市布田1-50-1 マートルコート調布第3https://tabelog.com/tokyo/A1326/A132601/13005981/