2017.01.20 夜 大地と大海原を感じる一皿。@東京チャイニーズ 一凛 中華料理 築地・湾岸・お台場 5000円〜9999円 ★★★★☆ 「今日、この時の一皿に大地と大海原を感じてください。」『東京チャイニーズ一凛』の想いはこの言葉に込められる。シェフの食材へのリスペクトが伝わってきますね。四川飯店出身のシェフの確かな技術とこだわりの素材を堪能してみましょう。 最初は「ボタン海老の紹興酒漬け」酔っ払い蟹ならぬ酔っ払い海老の登場。紹興酒ダレは結構強め、泥酔状態の海老ちゃんです。甘めな味付けのねっとりした食感が楽しめます。卵まで入っているのが嬉しいですね。ちなみに、一凛では紹興酒の品揃えがかなり充実しています。飲み比べのセットがあるのでこちらも是非楽しんでみてください。 よだれが出るほど美味い「よだれ鷄」。もはや市民権を得た料理になりましたね。これが一凛のスペシャリテの1つ。和食やフレンチの名店からも引っ張りだこの高坂地鶏を使用。熟成させた鷄なので旨味成分が凝縮されてます。ここに蒸し鶏の白レバーの風味を加え、胡麻、ナッツ、パクチーなどで深みのある味付けを実現してます。もちろん四川料理らしい圧倒的な辛味も大好物です。 短角和牛では希少部位である「マクラ」を食べれる。肉自体も柔らかい食感に赤身の甘みが感じられるが、中華の必須アイテムである豆鼓が全体を支配する。まろやかなコクとふくよかな香りがたまりません。百合根やセリなんかの手伝いもあってバランスがしっかりとれてます。 全体的な印象としてモダンチャイニーズってほどではないが、品の良さが漂う料理が並ぶ。牡蠣の味付けもそうだし、カツサンドと大根もちはお洒落度が高い。黒酢のソースでいただくカツサンドはサイズ感が可愛らしく、大根もちにおいてはまるでクリームコロッケのような食感を実現している。桜海老の風味が口の中に広がります。 最後は白子たっぷりの麻婆豆腐。白い麻婆豆腐も有名だが、これもある意味白い麻婆豆腐。四川料理の辛味と白子自体がもつコクが握手して素晴らしい一皿が完成します。これはまさに大地と大海原が感じられる一品ですね。 — 東京チャイニーズ 一凛050-5570-7081東京都中央区築地1-5-8 樋泉ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13153417/