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2017.01.16 夜

これぞアキンボのカレー!フレンチのように美しく、日本料理のように繊細。@カレーのアキンボ

カレー

佐賀・鳥栖

3000円〜4999円

★★★★★

佐賀県にやってきました!何しにだって?ずばりカレーを食べにきたんです。佐賀駅に到着してからさらにタクシーで20分ほど。これだけの距離を無力化するほど素敵なカレー屋があるんです。お笑い芸人のハナワさんは自虐的に地元を紹介しましたが、是非このカレー店を紹介してあげたい。そしたら歌詞が変わるかもしれません。

名前は『カレーのアキンボ』。
ミトミえもんはここのカレーが美味しいことを知っている。なぜなら元々東京は錦糸町で営業していた店だから。佐賀に移転したと聞いて追いかけてきたんです。まるで古民家のような外観にご主人みずから改装したという店内がとても素敵です。なんだか時間がゆっくり流れるような心地よさにほっとします。客は一人でまるでプライベートディナーのような贅沢な時間をいただきました。

ずばりご主人に佐賀県移転の経緯を聞いてみました。もともと地元に戻るつもりでカレーの勉強のために錦糸町で店を開いたのだとか。ただ、人気店の宿命として米を大量に炊き、多くの廃棄を生んでいたことが大きなストレスだったそうです。現在は完全予約制をしいているので、必要だけ用意できるようになったそう。野菜も道の駅や農家から仕入れているそうで無駄がなくなり、ご主人のストレスは軽減されたようです。表情からも楽しさが伝わってきます。

アキンボのカレーは何カレーなんでしょうか。聞けば「なんなんでしょうね」と笑う。彼は言葉を続ける。カレーって悪い食材も普通に仕上がるし、いい素材もまた普通に仕上がってしまうと。スパイスを優先したカレーではなく、素材と向き合ったカレーを目指しているようだ。日本料理の考え方に近いですね。

アキンボのカレーはコースのみ。ユニークですよね!順を追って紹介したいと思います。

「春菊のスープ」。すりおろした蕪と程度なスパイスで味付け。これが優しい味が、いや幸せな味がします。ほんのりとしたスパイスがじゅわーっと身体中に浸透していくんです。

「イワシのカレー 」。豆や玉ねぎの甘み、トマトの酸味など素材の味がしっかり感じられ、フェンネルの爽やかな香りに大葉や生姜のアクセントがしっかり機能する。味わい深いという表現がぴったりだ。人にも優しければ、食材にも優しい。

「野菜のカレー」。人参、蕪、椎茸、ブロッコリー、蓮根、カリフラワー、さつまいも、など色とりどりの野菜が登場。パクチーや生姜にスパイスが適度にアクセントになるが、やはり素材そのものを楽しめるという意味で全て共通項がある。豆1つとっても先ほどの甘みの強い味付けにたいしてこちらの豆は淡白な味付け。同じでも違う出し方なんですね。

お米もうますぎる。佐賀県産の古米をしようしているそうですが、あまりの香りのよさに味付けを聞いてしまった。特段味付けはしてないというのだから驚きだ。前述したように時間も量も客に合わせて炊いていることも影響しているのでしょう。

最後は「羊のキーマ」。これは錦糸町時代のスペシャリテですね。スパイスできっちりコーディングされたマトンは、その力強さは残しつつ、臭みなどの嫌な部分はいっさい感じられないのが特徴だ。ここでも生姜やパクチーが活躍してくれます。

彼のカレーは盛り付けはフレンチのように美しく、日本料理のように食材を活かす。
フレンチのように美しく、日本料理のように繊細。これがアキンボのカレーだ。

カレーのアキンボ
080-6426-4170
佐賀県佐賀市大和町川上475
https://tabelog.com/saga/A4101/A410101/41005689/

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