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2016.12.02 夜

恐るべし、天然のすっぽんの威力!@すっぽん きたむら

日本料理

大津市

10000円〜29999円

★★★★★

「すっぽん」って絶滅危惧種だって知ってました?養殖の技術はすべに完成しており、食用としては心配はないそうです。ただし、天然のすっぽんはその数が正確にわからないほど希少だそうだ。1日1組だけしか予約できないすっぽんの某お店。琵琶湖の綺麗な淡水にいる天然のすっぽんを食べられる奇跡のような店だ。

ちなみに、琵琶湖付近の貝塚からは縄文時代のすっぽんの骨も見つかっているのだとか。琵琶湖は古代以来のすっぽんの産地ということですね。

料理の前に。天然のすっぽんの生命力を目撃。タオルを咬まされば大人が引っ張ってもとれないほどの力強さ。目の前で解体された後も動き続ける姿はまさに生命力の塊です。滋養強壮の効果があるなんて説明されなくたってわかります。

挨拶代わりに生き血をたっぷり。健康のために我慢して飲むような印象だったが、臭いがまったくない。実はこの日風邪をひいて体調が悪かったのですが、みるみる復活していくようです。 

ここからすっぽんのフルコースのスタート。まずは塩と生姜だけで味付けをした「レバー」。これ衝撃的な旨さです。もはや臭みなどの議論はナンセンス。多少塩気は強いが、食材そのものが間違いなく日本酒にあいます。 

「刺身」は前足、後足。生姜などの薬味は必要ない。すっぽんの概念がたちまち変わっていきます。

この後は豪快に鍋にすっぽんを投入。プルプルした食感はまさにコラーゲンといった感じ。女性の肌に効果があるのは明らかです。黄色い脂身の部分は言葉では表現しがたいほど美味。まるで旨みで作った煮こごりのようだ。 

出汁も素晴らしい。酒もみりんも一切使用しないのだそうだ。すっぽんの出汁だけでこれほどのスープができあがるとは。信じられない!九条ネギや原木椎茸で味の変化を楽しみ、最後は雑炊が待っている。 

そうそう、今回いただいたのはオスです。メスも産卵期には卵を楽しませてくれるそうだが、オスにもオスにしかない良さがあります。 

これが何かわかりますかね?公なので直接的な表現は避けますが、5本にわかれてるのがわかりますか?生命力の塊の最たるものを感じました。

これだけすばらしいすっぽん。炭は土佐炭、鍋は煮たつことがない特別な仕様。食材への感謝や尊敬を感じますね。その証拠に巨大なテーブルはすっぽんの形になっているじゃありませんか。

さて、元気になったところで京都に戻って夜の街へ繰り出しますか!

すっぽん きたむら
077-523-1920
滋賀県大津市膳所1-5-22
https://tabelog.com/shiga/A2501/A250101/25003032/

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