2016.08.06 夜 神は細部に宿る!自家製の調味油が素晴らしい中華料理。@春秋 中華料理 六本木・麻布・広尾 10000円 ★★★☆☆ ほ、包丁が刺さってる!?入り口の扉には一本の中華包丁が刺さっているが、決して凶悪犯が逃げ込んだわけではありません。1986年の『春秋』のオープンからご主人が使っていた包丁。デートにも接待にも向くスタイリッシュな内装へとリニューアルした際に、ドアノブとして採用したのだそうです。 店内の洒落た内装同様、料理もいわゆる大衆中華とは違う。おまかせコースのみでメニューはない。その日しか楽しめない偶然性っていいですよね。 まずは「蒸し鷄」から。 自家製の調味料からこだわりの強さを感じます。蒸し鶏の相手には、ニンニクを混ぜたたまり醤油と生姜と葱を混ぜた調味油。 蒸し鶏の吸収力を利用してのツケダレの楽しみ方を提案しているかのよう。 同じ印象は2品目の「ピータン」からも。独特な匂いや刺激的な味は香りのいい胡麻油が解決してあまりある。胡麻油の風味だけでご飯が食べられそうな勢いです。 「才巻海老」のボイルも生姜入りの特製ダレでいただきます。 味わい深い「すっぽんのスープ」に「酢豚」と続いていく。 酢豚は濃厚な黒酢の印象も、酢の酸味が丁寧に調整されて嫌な感じがない。調味料だけでなく味付けについても引き出しは多い。 出汁で仕上げた「金目鯛と冬瓜」に金木犀の蜂蜜漬けの「帆立とズワイガニ」が登場。 繰り返しになりますが、およそ大衆中華で出会えるものではない。 店の名物ともいわれるのが「フカヒレの姿煮」。中華の王様。贅沢の極み。 スプーンでは掬い上げられないほど肉厚。たっぷりのスープの中に鎮座する姿は今流行りのゴジラのようです。笑 調味油も手作りするほどだ、スープへのこだわりも強いはず。思ったよりすっきりしていて、品のよさが優先されているような印象だ。ボリュームがあるので多少の飽きは否めないぶん調整されているのかも。 コースはここまでだが、炭水化物がないとしまらない人には「炒飯」の準備がある。 葱と卵のシンプルなパラパラ黄金炒飯。こちらも味付けは薄めな印象だ。フカヒレが残っているうちに頼めばまた印象が違ったかも。 総じてセンスのよさが目立つ料理。調味油など細部までこだわることで手に入るオーラのようなものでしょう。入り口の包丁にも驚くことなく、扉を開けてみてください。美味しい中華料理との出会いが待っています。 — 春秋03-3407-4683東京都港区南青山7-14-5 針村ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13001307/