2016.07.24 夜 ペルー最後のディナーは「まいど」!@まいど(ペルー旅行8日目後半) 海外(ペルー) 海外 「まいど!」フロアにはいって最初にかけられた言葉は、関西弁だ。毎度ありがとうございますという意味で、関東でいえば「どうも」といったくらいの挨拶の言葉だ。 大阪から何の違和感もないが、ここはペルーのリマ。しかも世界のベストレストラン50の第13位に輝く世界的な評価を獲得したレストランである。 オーナーシェフは日系人のミツハル・ツムラ氏。自らのルーツを説明するかのように日本料理とペルー料理を組み合わせた「ニッケイ料理」を完成させている。 リマ近郊の海鮮を使った握り。こちらにはチアが使用されるなど、伝統的な日本の握りとは一線を画す。一方でシャリは実に日本的だ。よく勉強されてるのが伝わってきます。 アマゾン伝統の食材を使った握りなども。こちらの牛肉の握りに至っては、ウズラの卵にポン酢を注入するなど寿司というジャンルだけにとどまらない日本との融合を実現している。 寿司にとどまらず、餃子や蕎麦も登場する。 餃子はペルーはクスコの名物であるクイ(モルモット)を餡に採用。タレにはアマゾンの食材が合わせられたポン酢が使われる。 蕎麦は紫の芋?(sachapapa)を練り込んだもので、海鮮とソースを混ぜたパスタのような顔。蕎麦の原型はとどめないが、単純に美味い。 そして一番の驚きはこれ。銀ダラの西京焼きだ。味噌に加えてアーモンドやジャガイモとバターのソースと合わせるなんて日本人には思いつかない。 メインの食事はさらに面白い。これは「まいど」流のTKGといっていいだろう。和牛のリブにフライドライスと卵を混ぜて食べるのだ!まさかの卵かけ御飯にはびっくりです。 もちろん、ペルーの紹介もしっかり。ジャングルをテーマにした前菜のスナック。動物性を感じさせるチキンクラッカーや野性味あふれるソーセージの味がテーブルをジャングルへと変える。ライスせんべいを使用するところにニッケイの要素も残す。 ペルー伝統料理のセビーチェの新しい提案も用意されている。魚介の出汁で作られた旨味とトウモロコシを凍らせたものがベース。 世界的に流行する分子ガストロノミーの一環を見た。セビーチェとはレモン汁でマリネする爽やかな料理だが、余計に強調される印象があります。 シェフ自らのルーツである日本とペルー料理の融合。掛け合わせのために駆使される分子レベルのガストロノミー。世界的に評価されることは必然だ。また来たいな。まいど、おおきに! — 《店舗情報》まいど399 Calle San Martin Street Corner Calle Colon Street, リマ ペルー+51 1 3135100