2015.11.21 夜 これぞアート!一粒寿司で一粒の大切さを学ぶ。@すし屋の野八 寿司 上野・浅草・日暮里 10000円〜29999円 ★★★☆☆ お米一粒には7人の神様が住んでいる。子供の頃に言われていた記憶がありますが、食べ物を無駄にしてはいけないという教育的側面が強い。ミトミえもんの祖父母が田んぼをやっていたので、その教育は徹底されてます。 だが、現代の日本人の宗教感の希薄さからは想起しづらいだろう。エンターテインメントに昇華した『すし屋の野八』の一粒寿司。こちらのほうが一粒の素晴らしさを伝えきれてると思うが、それは後ほど。 つまみに、「中とろ」「ヒラメ」「ホタテ」ヒラメはポン酢で、ホタテは煎り酒にていただきます。 旬のホタテは身が締まり、程よい酸味が味を向上させる。 「明太子のわさび漬け」の辛さの掛け算は呑んべいのため。明太子とワサビですよ。日本酒がすすむ〜! 「鰆の西京焼き」も酒と抜群の相性。味噌の味がダイレクトに伝わり、染み込んだ皮も絶品です。 「煮穴子」がめちゃくちゃうまい!甘さはあるがくどさはない「つめ」も素晴らしいが、ガリとキュウリとゴマが生むさっぱり感の相乗効果を強く感じます。山椒もいいね。 「小肌」も大葉を挟んでいただきます。 ここから握り。「中とろ」「沖漬け」「車海老」「雲丹」「いくら」1つ1つに特徴的なものは感じないが、沖漬けの握りは新しい発想。 巻物は「トロたく」と「明太子のわさび漬け」をエントリー。わさび漬けも癖になっちゃいましたね。 お待たせしました!一粒寿司のお話をしましょう。夜中12時をまわり、常連さん達が帰路についた後、思い切ってお願いしてみます。作るのは2代目。40年を超える歴史も浅草では若者ですと、なんとも謙虚な姿勢です。まずは刺身を細かくカット。ミニチュアの部品ができあがります。 本当に米一粒に合体していきます。本当に一粒なんです。 並んだ一粒寿司はかえって壮観。これぞ芸術! ついつい比較用に同じネタを頼んでしまいました。一体何分の一なんでしょうね。 子供も嬉々として喜びそうです。 昔は接着剤としてワサビも使用していたそうですが、子供も食べるので抜いたそうです。こだわりも半端じゃないです。冒頭のように子供が一粒の大切さを学んでくれたら、ただのエンターテインメントでもなくなりますね。 ―すし屋の野八03-3841-3841東京都台東区雷門1-3-7https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13025341/