2015.11.15 昼 とんかつ激戦区で長い歴史を紡ぐ。その秘密を探る!@とんかつ武蔵野 とんかつ・揚げ物 上野・浅草・日暮里 1000円〜2999円 ★★★★☆ 昨日の雨から一転して快晴。ビルの隙間から見える青空が眩しい。上野の仲町通りは昼キャバなどで既に営業が始まっている。お天道様とのギャップで不自然さが際立ちます。 この仲町通りと並行する道すがらに『とんかつ武蔵野』はある。古い佇まい。1948年に創業という土着はこのあたりでもトップクラスでだろう。当時は晴天のよく似合う街だったのかもしれない。 そういえば、上野にはとんかつ屋が多い。『双葉(閉店)』『ぽん多』『蓬莱屋』のとんかつ御三家に始まり、カツサンドを生んだ『井泉』、最近人気に拍車がかかる『山家』など、上野は超とんかつ激戦区である。トンカツ発祥の地とされる『ポンチ軒(閉店)』があったことも関係しているかもしれない。 特徴がないと生き残るのはなかなか難しいだろう。今日はその秘密も探ってみましょう。 入り口をあけると、L字のカウンター。とんかつが揚げられる音はすべての席が最短距離で届く配置。ランチメニューはすべて1000円。まず、このリーズナブルさに価値がある。 売り切れ?のようだが、1つだけ1600円のメニューがある。この肉の小サイズが1000円で提供されます。「小・肥後あそび豚ロース」もっとも上質なものなんでしょう。期待できます。 ご飯、お味噌汁、お新香付き。大きな甕に入った特製のどろソースと醤油が卓上アイテム。 小サイズとは思えないボリューム。十分な重圧感です。黄色味かかった衣はかなり厚く崩れやすい。 粗めな仕上げでサクサクというよりもザクザクという印象を持つ。油をそこまで感じないのは技術の差なのだろうか。ソースはかなり濃厚だが肉も負けてない。脂身も甘く納得感あります。 さっぱり派には醤油もおすすめ、衣がよく醤油をすって肉に絡みつきます。対策として魚の出汁がきいた真っ黒な赤味噌も機能してくれます。 これだけの肉とこれだけのボリューム。これが1000円で食べれるとは生き残らない理由を探すほうが難しいようだ。 ―とんかつ武蔵野03-3831-1672東京都台東区上野2-8-1 2Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13212519/