2015.11.01 昼 歴史的建造物で食べるど迫力の天丼!@土手の伊勢屋 天ぷら 千住・綾瀬・葛飾 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 土手の伊勢屋。土手!?1889年(明治22年)の創業当時、店の前に土手があったのだとか。今でも通称土手通りとして名残があるが、当時は堀と通りの間が土手になっていたそう。 登録有形文化財にも登録される二階建ての木造家屋が、当時の景観を彷彿とさせます。関東大震災で一度は焼失したものの、1927年(昭和2)年に再建。これ以来、区画整理で土手を失ったときも、東京大空襲のときも変わらずそこに佇んでおります。 ちょっと無謀かとも思ったが、12時ちょうどに店に到着。奇跡の3人待ち。この後にかなりの行列ができたことを考えればラッキーとしかいいようがない。待ち時間には外にまで天ぷら油の匂いが届く。胃に嫌な刺激がないところをみると油の質がいいのだろう。 伊勢は初代の出身地が由来。伊勢は三重県ですね。文化財の建物の窓など伊勢海老のデザインが施してある。昭和を感じる時計など調度品からも時代を感じさせる。 せっかくの老舗の天丼です。一番いいやつをいただきましょう。 「天丼(ハ)」(2300円)種の説明を見ているだけで、丼が豪勢なことがわかる。穴子、小エビ、貝柱、白魚のかき揚げ、海老2本、野菜三種のラインナップ。 多少時間がかかるが、それは注文が入ってから捌くため。新鮮さとのトレードオフなら待ち時間をとります。それがグルメ道でごじます。 丼をはみ出る穴子や海老。大迫力の天丼の到着です。底の見えない重量感。蓋を皿代わりにして食べてる方々もいるほど。衣に厚みのわりにからっとした印象。白魚や穴子など素材が生きています。穴子の白さなど素晴らしいです。特性のタレは濃厚だが、天ぷらにくぐらせずにかける方法を採用。こうして重さを軽減してるようだ。 ただしこれだけの量です。後半はさすがにもたれます。 助け舟は「なめこ椀」(200円)なめこに豆腐に三つ葉。香りもいいので、味噌汁で油を洗い流してさっぱり感を手に入れましょう。 帰りに吉原の町並みを歩いてみたが、いわゆる遊郭の面影はない。当時の空気をかぐにはもう『伊勢屋』と『桜なべ中江』くらいなのだろうか。 ―土手の伊勢屋050-5592-1215東京都台東区日本堤1-9-2https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13003745/