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2015.10.28 夜

奥沢の一軒家レストラン。高級感と安心感を提供します。@ラ・ビュット・ボワゼ

フレンチ

東急沿線

10000円〜29999円

★★★☆☆

ここが世にいう奥沢ですか。田園調布に連なる高級住宅地にして、自由が丘の繁栄も享受する街。ミトミえもんには縁のない街だと思ってましたが、ひょんなご縁で場違いなことに目をくれず閑静な住宅街を歩きます。

眼前に現れるのはまさに奥沢のレストラン。品のいい落ち着いた雰囲気にカジュアルながら格を感じる白い階段。続く建物にも同様な感想を持ちます。

庭を見ながらのディナーはカップルなんかにはぴったりでしょう。初デートというよりは記念日仕様という感じで、長年おつきあいした彼女の誕生日なんかにいかがでしょうか。高級感だけではなく安心感も得られる雰囲気がそう思わせます。

「アミューズ」

スモークサーモンの上にはいくら。親子丼ならぬ親子スプーンといった感じ。サーモンの生の触感が堪らない。小ヤリイカとオニオンのマリネ。こいつはニンニクが目立ちシャンパンを進ませる。カレー系のスパイスを使ったツブ貝のクスクスもなかなか。

合わせるパン達がかわいい。ハーブ、スパイス、海苔、コシヒカリなどを練り込む。パン屋さんに来た時の楽しさと同じ感覚です。

「函館の真フグのコンフィ、秦野の野菜のモザイク仕立て、丹沢の自生ワサビの葉、カキのピュレ」

「百合根のフラン、ウニ添え、箱根のリンドウの根の香りのヤマト芋のマトファン」

フランは洋風の茶碗蒸しのこと。すっぽんのコンソメで作ったそうで濃厚な仕上げ。マトファンのふわふわ感は素晴らしい食感です。

「キンキのポワレ、クリュスタッセソース、ヴェルヴェンヌの香り、パルミザンのビスキュイ」

鮮度の良さを示すキンキの赤が失われない。さすが高級フレンチのポワレ。甲殻類の出汁を感じるクリュスタッセソースにパルミジャーノチーズのビスケットを割り入れる。複層的な味を楽しませてもらえます。

「旭川の宮下さんが大雪山で仕留めたジビエ、大自然のストーリー」

本日のジビエは子鹿。大雪山ということは蝦夷鹿なのでしょうかね。鍋に入った野菜の甘みは自然のありがたみ。
まさに大自然のストーリーです。プレートの上でドラマをみせてくれます。

「広島の新米のガトードリー、ザクロのジュレ、ブドウ添え、きな粉のアイス、落穂拾い」

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「小菓子の盛り合わせ」

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「北欧紅茶」

最後はデザートと紅茶を優雅に頂いてコースを終了。

ラ・ビュット・ボワゼとは、「小高い丘にある、樹々に囲まれたレストラン」という意味。名店を渡り歩いた森重正浩シェフが奥沢にある樹々のある一軒家を選んだ理由はなんだろうか。(箱根『オー・ミラドー』や吉野建シェフの『ステラ・マリス』などの伝説的な店のシェフを歴任)

なんでもこちら、ある実業家が実際と家族と幸せな時間を過ごした住居だそうだ。それが不思議と感じた安心感の理由なのかもしれない。帰りに挨拶に来てくださったシェフの笑顔。この居心地の良さがシェフの目指す方向性だったのでしょう。


ラ・ビュット・ボワゼ
東京都 世田谷区 奥沢 6-19-6
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131703/13003102/

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