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2015.09.01 夜

深夜の名店ここにあり。こちら発祥のピーマンの肉詰めとレバーは必食!@新宿「鳥茂」

焼鳥・焼きとん

新宿・代々木・大久保

10000円〜29999円

★★★★★

『鳥茂』眠らない街の新宿らしい営業時間で25時まで。あえてタイトルで串焼きとしたのには理由があります。鳥茂という屋号からは当然焼き鳥屋を想像しますが、メインは豚つまりやきとんなのです。

入れ替わりの激しい新宿にあって現在3代目まで続く。創業が昭和24年と深い歴史を持つ。この長い歴史の中で生み出された「ピーマンの肉詰め」などは看板料理の1つ。

まずは飲み物。焼酎の水割りがいきなりロックで登場。「水割りですよ」というと「水も持ってきます」という回答。なかなかロックな返答じゃないですか。カウンターではどこかしこで煙草はもくもく。悪い評判の側面がやけに目につきます。

とはいえ、大事なものは料理。これが良ければ一切の文句もございません。「特選コース」と小食の相方が「上4品コース」を注文。前者は特上焼き物6品に冷製と雑炊がつくコースだそうです。

いきなり名物の1つである「レバー」刺身で出してるレベルの豚レバー。レア感と反比例するかのような臭みのなさ。なんてやわらかいのでしょう。レア加減が本来の旨味を感じさせてくれる。真四角にカットされた形状は美しいがトリミング箇所はもったいないなぁなんて想像してしまう。その分繊細なレバーの火入れが均等になるのでしょう。

続くは、「牛の大トロ焼き」。いわゆるサーロインの串だそうです。おそらく上4品コースだろうが、真ん中にずんずん置かれていくのでどっちのコースかは不明。

冷製は3つ。「タン元のルイベ」「ハツ」「ロース」ルイベは脂の割に食感がある。ニンニクが強くて少々味がわかりづらい。はつはさすがの食感。生とは思えません。最後のロース。こいつが優勝です。脂の上品さ含めて絶品といえる一品です。

オクラとみょうがで箸休めにして串は続いていきます。

「タン」は肉厚すぎてちぎれません。これだけの食感とは、なかなか出会るもんじゃない。「つくね(塩)」は胡椒などうまく効いてて焼き具合も絶妙。「こめかみ」もこれも脂の魅力を発揮。やはり串のレベルは相当高い。

舌で転がるうちに消えていく「上シロ」。甘辛い味付けも素晴らしく、まるで旨味が形になって表れたようです。そして名物の「ピーマンの肉詰め」はさすが発祥の誇り。「つくね(たれ)」も塩との違いを楽しめる。

肉の最後を飾るのは「牛フィレ」。もう脂の塊といった感じ。塩やワサビで合わせて肉の旨味を引き出します。豚と牛がいい具合に配分されてるので、メリハリがつきますね。

〆は真っ白な「雑炊」。鶏白湯をベースとしたスープで、とろみがありいつまでも熱々。胡麻がアクセントで胃に染み渡る。これは満腹時でも食がすすんでいく優れものです。ダイエットの敵とも言えますが。。。笑

実は気になっていたのがカウンターに整然と並ぶ「らっきょう」。いつくるかと待ってましたが、待ち人来ず。三代目に聞いてみましたが、注文があったときのみ出すのだとか。最後は笑顔で次食べてくださいの一言。こういう言葉でネガティブな印象はすべて吹き飛ばします。

そして何より串のレベルは相当なもの。それだけで来る価値があると思いませんか?


鳥茂
03-3379-5188
東京都渋谷区代々木2-6-5
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13001067/

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