藪らしい安定の蕎麦。@上野藪そば

藪蕎麦。蕎麦を語る上では外すことのできない屋号。藪蕎麦の御三家は『かんだやぶそば』『並木藪蕎麦』『池之端藪蕎麦』。

並木も池之端もかんだよぶそばから派生。実はここ『上野藪蕎麦』も同様。正当な血筋とともに１８９２年創業という歴史を持つ。上野のアメ横周辺に位置するが、この辺りは大衆居酒屋が立ち並び昼からお酒を飲むシーンが目につく。そんな上野にあって街並みに飲み込まれることを争うように、一軒家風の木造建築は他と一線を画す雰囲気を醸し出す。

13時過ぎの来訪だったが行列が途切れない。しかし回転率はよく二階もある店内には次々にお客さんが吸い込まれていく。座したのは一階のカウンター。手打ち台の目の前。時間帯よっては手打ちのパフォーマンスがあるのだろうか。ちなみに店内はたまたまかもしれないが藪の中では騒がしい印象。上野だからこそでしょうか。

「天せいろ」大きなエビが二本。ごま油の風味が食欲をそそる。サク感もあり蕎麦屋の天ぷらとしては十分に合格点。ししとうと谷中生姜があるのも嬉しい。

そばは藪らしい細麺でコシもしっかり。一方つゆは濃厚な味が特徴の藪にしては少し甘めな印象がありました。蕎麦湯は鎚起銅器のような急須で登場。洒落た感じが好印象。藪ブランドとしての安心感は確実に提供いただけます。

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上野藪そば
03-3831-4728
東京都台東区上野6-9-16
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003594/