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2015.05.16 夜

若いご主人が提供する上品な焼肉会席@おにく 花柳

焼肉・肉料理

東京・日本橋

10000円〜29999円

★★★★☆

若いご主人が提供する上品な焼肉会席。

場所は日本橋小舟町。アクセスは人形町と小伝馬町の駅の間ほど。あまり人通りの多い通りではない。ポツンと光る照明の中には上品な焼肉のコースを提供する店がある。

37歳のご主人は朝から市場に出かけていく。仕入れは厳選した黒毛和牛。特に内蔵は使用する分だけの少量の仕入れを心がけているそう。冷凍という概念が全くない。そして、苦労を笑って話せるところに頭がさがります。やはり好きが全ての活力。好きこそ物の上手なれ。

少量の仕入れにも関連するが、提供しているメニューはコース中心。追加分を一品料理で頼むスタイル。焼肉懐石といった趣です。

・皐月(コース)

【先付】常陸牛すね肉のシチュー

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濃厚なデミグラスソース。肉もほろほろで味もしっかり。期待感がもてる先付。

【刺身】4種

・和牛クラシタ(肩ロース)の軽い炙り(手前)
宮城県産の生雲丹を巻き、天山葵をそえる。雲丹の風味が肉を飛び越えてやってくる。肉の強力な厚みとのバランスを考えると信じがたい。

・和牛サガリの漬け握り 新生姜(右)
マグロのような漬け。熟成感が出ていて、寿司酢の赤酢でびしっとしめる。

・和牛カイノミの叩き ポン酢ジュレ 茗荷(左)
カイノミらしい癖をジュレがあっさりな方向へ導く。茗荷もさっぱり感を引き出す。

・和牛ミニオン湯引き フルーツトマト
酸味が活躍。4種全て味が異なり、楽しませくれます。憎い演出です。

【揚げ物】常陸牛ヒレのレアカツ

美しいサシのはいったレアな牛カツ。梅肉醤油、山葵塩、キャラメルなど、好みに合わせて。塩が確実だが、梅肉の濃厚で面白い。牛カツというジャンルでは色んな店いってるが、数々の牛カツの中でトップクラスは間違いない。金額もそれなりだから単純比較はできないが…。

【焼物】3種
・和牛すき焼き 山梨県中村農場八ヶ岳卵 一口ご飯
まずは肉だけ。焼き目の香ばしさと脂の旨味。甘さすら感じる。卵も品質がいいのでしょう。肉にまとわりついてくる。口にずっといてほしいとついつい願ってしまう。お次は玉子かけご飯。肉の出汁をすった贅沢品。

・和牛タン 芯と中、塩レモン
いざ食べ比べ。同じ部位でも違いが楽しめる。芯(左)弾力。味がきゅっと詰まった感じ。中(右)弾力がさらに。ぷつっと音が鳴りそう。

・和牛シャトーブリアン
ボリビア岩塩かポン酢。脂身がいっぱいだったと記憶。ただ、結構な量をいただいてるので少し重たかった印象。

【椀】和牛のテールと春キャベツのお椀
春爛漫。たけのこの春キャベツ。椀に溶け出す脂。小さい器の中で味が可変していく面白さ。これを奥深さとよぶのでしょうか。

【野菜】大徳本しめじとアスパラガス
新鮮な野菜は選択システム。どれも大ぶりの自然の恵みをしっかりうけている。その証拠にここにきての野菜の甘さはコース全体に安心感を与える。

【食事】特製和牛カレー or 牛肉の佃煮と御飯
カレーはスープ状のカレー。蕎麦屋のような出汁のカレーに近いかも。牛肉とその出汁が旨いことは語る必要がないでしょう。

一方の佃煮とご飯はお茶漬けにも変化。ゴマの風味がとてもいい。佃煮だけでも十分成立するが多少肉っぽい。みつばが吸収してくれるのでご飯の中に薬味を入れちゃいましょう。


おにく 花柳
03-3249-7776
東京都中央区日本橋小舟町11-11 Kビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13028856/

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