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2015.04.08 夜

日本料理の技術を駆使した「なかむら」の鮨。@鮨 なかむら

寿司

六本木・麻布・広尾

10000円〜29999円

★★★★☆

日本料理。その中でも正統な料理形式を会席料理と呼ぶが、まるで会席料理のような鮨を提供してくれる六本木の鮨屋がある。

『鮨なかむら』

冒頭の料理の理由はご主人の中村氏の経歴が説得力を持つ。高麗橋吉兆の出身。つまり日本料理の専門で、お鮨は独学なのだとか。そんな事情もあり、特につまみに期待をもって来店。よく見ればお弟子さん達も皆さん坊主頭。なんだかお寺で精進料理をいただくような錯覚!?です。

静かな店内はカウンター10席程度。ほとんどが外国人によって埋められていた。それもそのはず、ミシュラン(1星)の獲得は外国人にとってわかりやすい指標。

では、カウンターの真ん中を陣取る坊主頭の中村氏のお任せの鮨、いや会席をいただきましょう。

・蛤のお吸い物

・蛤の煮物

まず、体に優しいスタート。割烹で最初にご飯を出す感覚に近いか。日本料理出身の名残なのでしょうか。

・ホタルイカ

・くちこ(なまこの卵巣)

・太刀魚

・鮪の漬け

・鮑

一転、今度は酒のアテが並ぶ。ホタルイカとくちこは、早速頼んだ日本酒のペースを上げる。ちなみに日本酒は十四代。お酒の美味さにはつまみの影響も多分にあるでしょう。相性が抜群。太刀魚はメタリックな色味。自然が出せる色とは思えない。脂のノリはもはや白身魚の域を超えます。鮪も立体的な盛り付けが非常に美しい。日本料理の技術が随所にみられます。

・アジ

・マコガレイ

・ケンサキイカ

・赤貝

・小肌

・海老

・イサキの昆布締め

・赤身

・サヨリの昆布締め

アサツキをあしらったアジ。生姜との相性が抜群で鮨というより1つの料理のようです。ケンサキイカのねっとりとした食感はシャリに絡んで一体化。口の中では境目がわかりません。赤貝は磯の香から自然の風味を感じ、風味と食感が増す昆布締めには人間の工夫を感じます。

・雲丹

・中トロ

・穴子

いよいよクライマックス。濃厚な三点セットの登場です。素材そのもののレベルが高い。もはやにぎりである必然性は感じない。

この間に汁もので口直しをして、最後はフワフワな玉子をいただけます。


鮨 なかむら
050-5869-5940
東京都港区六本木7-17-16 米久ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13003314/

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