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2015.03.25 夜

杏の木の下で、最高級のすきやきを堪能!@いし橋

鍋・おでん

上野・浅草・日暮里

10000円〜29999円

★★★★☆

杏の木。桜よりもやや早く淡紅の花を咲かせ、一足先の春の訪れを告げる。美しい夜桜ならぬ夜杏とよく調和した日本家屋が『いし橋』隣には精肉店がありますが、こちらはなんと明治5年(1872年)創業。

この直営店が『いし橋』。店内の床の間、日本人形、畳にガスコンロ。すべてに時代を感じるが、決して古い印象ではなく、店に入った瞬間から世界に引き込まれます。もはやミシュランの2015の獲得など小さな話題である。

そして、歴史的なものは建物や内装だけではない。女将のみが受け継ぐという秘伝の割り下。なんと明治12年からレシピが変わらないそう。これ持って夜逃げしたら大問題です。旦那さん優しくしてくださいね。

コースはロースコースと霜降りコースの2つ。当然霜降らせてもらいます。

その前に、春らしいピンク色のごま豆腐。そら豆やヤングコーンの色味も彩りを加える。

続いて、鯛の照焼き。甘い筍が添えられ、しっかり味付けされた皮が口の中を喜ばせる。

そして、霜降りの登場。三角形の牛脂に美しすぎるピンク色の霜降りが大皿一面に広がる。すき焼きは全て仲居さんが丁寧に調理。小さい鍋のため、一人分ずつ丁寧に焼いてくれます。

最初は肉だけを楽しむべく、赤身がまだ残った少〜しだけレア感のある肉が濃厚な溶き卵にシンプルに置かれます。ジューシーかつ肉の旨味がぎゅっとつまった最高級の肉です。

二周目は、肉+お豆腐、しらたき、ねぎのセット。
三周目は、肉+玉ねぎ、えのき、春菊のセット。玉ねぎの存在感が目立ち、また印象が違う。
四周目は、肉+ねぎ、えのき、春菊のセット。

最後は卵をといでおじやに。鍋を開けるとふわっふわな玉子が鍋の余熱で踊っているよう。秘伝の割り下と肉の出汁がこれでもかというほど卵と混ざり合い、なんとも贅沢なおじやの完成です。

食事は贅沢な一間で。この広さを4人で占有するのはなんとも贅沢。窓を開ければ冒頭の杏の木が目の前。金額に見合う優雅なひと時。

帰りは女将さんによる火打石での厄よけ。効果効能の予感しかしませんね!


いし橋
03-3251-3580
東京都千代田区外神田3-6-8
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13021036/

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