炉ばた発祥の地。その歴史に思いをはせる。＠郷土酒亭 元祖 炉ばた

「炉端」発祥の地。意外と知られておりませんが、「炉端」の発祥は仙台。釧路の発祥説もありますが、あくまで仙台で生まれた文化。

釧路発祥は、「炉端焼き」なのです。炉端はあくまで囲炉裏を囲んで食べるスタイルを指し、その炉で魚や野菜を焼く料理が炉端焼きなのです！しかも仙台の『炉ばた』の2番弟子が釧路ではじめたのです。

ついでに勉強したことを共有します。炉端焼きで長いしゃもじに皿をのせて提供するスタイルが馴染みですよね。これは『炉ばた』では日本酒をのせて提供したのが始まり。

囲炉裏で温められた日本酒と酒の肴を注文するのが基本。粋です。銘柄は「天賞」は、まさに時の天皇である大正天皇が賞でたことを記念した名付けられたそうです。大正ってのがまたすごい。

天賞酒造（現在はまるや天賞株式会社）は1804年の創業。長男が家督を継ぎ、次男が飲食店をはじめたそうです、もう歴史のお勉強のオンパレート。

まずは、御膳3品（鶏肉の煮物、蕾菜、小アジ）から。濃いめの出汁が聞いていて酒のアテとしてせっせと働く。

三陸産の焼きマツモ（海藻の一種）で仙台港の磯の香を楽しみ、女川でとれた秋刀魚を堪能。

この日は先代の116歳の誕生日。親しみを込めて、女将さんは「おんちゃん」と呼びます。おんちゃんは児童文学者でもあり、こけし研究家でもある。今回の仙台ツアーがこけしの取材だったことにも縁を感じます。

晩年は囲炉裏のところにちょこんと座っていたそうです。そんな歴史に思いを馳せると感慨深いものですね。

おみょうにち　おしずかに。明日もよい日でありますようにという意味です。

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